QSO用にノイズキャンセリングヘッドホンを購入
失敗でした。
と言ってしまえば身も蓋もありませんが、
しっくりこなかった感じでした。
決して製品が良くなかったという訳ではなく (良い製品だと思いますよ) 、
ただ私の使い方には合わなかったかなという、一個人の感想です。
今回購入したのは、SONY製の WH-CH720N です。
コスパの評判も良さそうですし、有線接続もいけるので、
試してみることにしました。
早速リグに繋いで試してみました。
ノイズキャンセリングを ON にすると、漏れ聞こえてくる外音がかなりなくなり、
微弱信号を受信時には効果があると感じます。
ただ、送信時には「音の遅延」が影響してきます。
Bluetooth 接続しないから、遅延は少ないだろうと考えていましたが、
これが間違いでした。
有線接続時にも A/D変換、DSP、D/A変換でそれぞれ遅延します。
遅延は数ms程度?で、通常の使用であれば気付かないレベルだと思います。
ただ、CW でキーヤーを打とうとすると、この僅かな遅延の影響で、
何か打ちにくいのです。
言葉では表しにくいのですが、この打ちにくさが嫌〜な感じなのです。
サイドトーンで聞きながらパドル操作をしているので、音が遅延するため、
パドルを離すタイミングが、ワンテンポ遅れるのでしょうね。
30wpm以上だと、打ち間違いがかなり増えてきます。
これはこれで慣れてしまうと、パドル操作もできるようになるのでしょうが、
ノイズキャンセリングのない状態に戻すと、またおかしくなってしまいそうです。
SSB や FM など、フォーンでの使用でもイマイチでした。
いつも送信音をヘッドホンでモニターしているのですが、
ノイズキャンセリングを ON にすると、遅延したヘッドホンからの音と、
骨伝導で聞こえてくる自分の声が合わさり、エコーが掛かったように聞こえます。
これも聞いていて気持ち悪いし、喋りにくい感じがします。
ノイズキャンセリングを OFF にすれば、上記のようなことはなくなりますが、
かなり隠った音になり、少し了解度が悪くなってしまいます。
密閉型ヘッドホンなので、仕方がないのでしょうね。
ノイズキャンセリングは、ノイズ除去だけでなく、かなり音作りもしているというのが
よくわかりました。
現在ヘッドホンは、ゼンハイザーの HD-599 を使っており、これが好みの音です。
https://ji3csh.air-nifty.com/blog/2020/01/post-b937ca.html
ローカルラグチューのときは、結構快適です。
しかし開放型なので、外音が筒抜けで聞こえてくるため、微弱信号の受信には向いていません。
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