2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

リンク集

« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »

2024年10月の8件の記事

2024年10月21日 (月)

DAIWAエレクトロニックキーヤー DK-200/-210の回路を調べてみました

きっかけは、先日 JO1VYV 局から届いた 1本のメールです。

その内容は、2020年8月20日に書いた
 「汎用 CMOS ロジック IC を使ったキーヤーの製作」
の文中で、
昔発売していた、DAIWA のエレキー DK-200 / DK-210 がこの回路を採用していたと思います。
の一文に対するコメントでした。

 


JO1VYV 局は、開局当時より DAIWA エレクトロニックキーヤー DK-210 を
使用しておられたようで、その後エレキーをいろいろと自作されたものの、
DK-210 と同じ使用感のものに巡り会うことができなかったとのことです。

自作されたエレキーは CQ 誌などの雑誌記事の回路が元になっており、
DK-200 / DK-210 も何か元となる回路があるのではと探し続けておられましたが、
上記の一文で長年の疑問が解けたとのことでした。

その後何度かメールでやりとりし、情報交換させていただきました。

DK-200 / DK210 のスクイーズ動作時での短点メモリは、
長点の後半1/2期間のみ受け付けるようです。
JO1VYV 局も私も、長点後半1/2期間の短点メモリの DK-200 / DK-210 に
使い慣れて (癖がついて) しまい、リグ内蔵のエレキーを含む他のエレキーでは馴染めず、
短点が余計に送出されてしまうようになってしまったようです。

JO1VYV 局曰く、短点メモリの位置と打ちやすさの違いの関係などを
気にされるような方は周囲にもおられなかったようなので、
同じ悩み (?) を語っていた私の拙筆記事に共感をいただいたようです。

 


さて、ここで一瞬不安がよぎりました。

上述の、「昔発売していた、DAIWA のエレキー DK-200 / DK-210 がこの回路を採用していたと思います。
の一文は本当でしょうか。

その昔、DK-200 / DK-210の回路図 (取扱説明書に記載がありました) を見たときに、
詳細に比較したのか、使用されているICを見て類似していると思い込んだのか、
当時のことは思い出せません。

 

JO1VYV 局から DK-200 / DK-210 の取扱説明書のコピーを送っていただきましたので、
原典と思われるCQ 誌 1981 年 9 月号に掲載の
 「アクセプト区間を工夫した メモリー付きエレキー」(JA4DWQ OM 著)
の回路図と、再度比較してみました。

 

20241021_0001
DK-200 / DK-210 取扱説明書 (JO1VYV 提供) より抜粋 (低解像度に加工)

 

20241021_0002
CQ 誌 1981 年 9 月号の記事より抜粋 (低解像度に加工)

DK-200 / DK-210 の回路図を、論理記号レベルに落とし込んだ形で
KiCad の回路図に入力していきました。



結論としては、
予想どおりDK-200 / DK-210の回路はCQ誌の回路と基本的に同等であり、
CQ誌の回路がベースとなっていると思われます。

20241021_0003
DK-200 / DK-210 取扱説明書 (JO1VYV 提供) より抜粋 (低解像度に加工)

20241021_0004
DK-200 / DK-210 回路を論理記号レベルに落とし込んだ回路図 (低解像度に加工)

この回路図を見ると、DK-200 / DK-210短点メモリーも、
長点の後半50%部分で掛かるようになっていることが分かります。

ただ、基準クロック発生部分がちょっと異なっていたり、
TUNEやSEMI (バグキーモード) などが追加されていたり、
WEIGHTで符号を鈍らせる回路が追加されていたりと、
いくつかアレンジされている部分もありました。

これで私もスッキリしました。

 


今回のやりとりでは短点メモリの掛かり方だけでいろいろと話題は盛り上がり、
こんな細かいことではあるものの、奥が深いなぁと感じました。

素晴らしい回路を考案され、CQ誌に投稿された JA4DWQ OM と、
それをベースに使いやすいキーヤーを製品化した (と思われる) DK-200 / DK-210 に感謝しつつ、
今回自作した CMOS キーヤー (Ver.2 ですが) を使い続けていきます。

JO1VYV 局は、
「ロジックICで構成したエレキ―はアマチュア無線の文化遺産だと思っています」
と仰っていました。
こんなマイナーなブログの誰も感心を持たないような記事に興味を持っていただき、
大変嬉しく思います。

2024年10月20日 (日)

50 MHz 帯、南米局との QSO 成らず

負け惜しみと多少の恨み節の意を込めて、記事を書いています。

 


10/19 (土) の朝に PSKReporter で 6m を確認すると、
南米とのパスが開けているようでした。

急いで50 MHz 帯の運用準備をして FT8 をワッチするも、
皆さんがコールをしている南米局をなかなかデコードしません。

しばらくすると、PY2XB や LU5FF が見えてきました。
PY2XB をコールするも、無視され続けます。
うちの貧弱な自作ベランダアンテナでは、PY まで電波が届いていないようです。

20241020_0001

昼過ぎまでしばらく南米が見えていたようですが、全く相手にされずじまいで終わりました。

 


10/20 (日) も朝から FT8 のワッチをしました。
PSKReporter を見ると、今日も南米とのパスが開けているようです。

PY 局がデコードし始めたので、コールするも応答がありません。
でも、PSKReporter で確認したら、南米まで届いているようです。

20241020_0002

PY3SOL、LU5FF とも、信号が強くなってきたからチャンスかと思っていたら、
ともに SSB に QSY とのことで、FT8 から居なくなってしまいました。
両局とも、かすかですが SSB でも信号は聞こえていました。

20241020_0003

その後、LU7HN をデコードしました。
何度もコールした末に、ようやくコールバックがありました。
しかし、喜んだのもつかの間、73 が返ってきません。

何度かリトライしているうちに、
近所の某移動局が逆シーケンスでLU7HN の DF に近い周波数にて送信を始めたため、
信号が抑圧されてデコード不能になってしまいました。
DF が近いため、NOTCHフィルタなども掛けることもできず、どうしようもありませんでした。
しばらくして送信が収まった後は、コンディションが急激に落ちた感じになり、
結局 QSO 不成立で終わってしまいました。

20241020_0004

あともう少しのところでしたので、非常に残念でなりません。

ただ、貧弱な設備でも南米まで電波が届いたということが分かったので、
それだけでも満足ということにしておきます (負け惜しみ)。

2024年10月16日 (水)

FT8 の SNR で 41 dB

昨日の記事で用いた WSJT-X のスクリーンショットで、
41 dB と高い SNR でデコードした局がいます。

信号は S メータがフルスケールではなかったと思いますが、
かなり強く RF AGC が掛かっており、他の信号が相当抑圧されていた状態でした。
送信前後を含めた余計なノイズが発生が無く、信号の純度も高かったのでしょう。
(でないと、こんなに高い SNR にはならない)

20241016_0001 20241016_0002

一度ミスデコードと思われる 65 dB というのもありましたが、
FT8 の SNR が 66 dB?
正常なデコードで SNR が 40 dB を超えたのは初めてのような気がします。

2024年10月15日 (火)

2024/10/12〜14のQSO

50 MHz 帯の FT8 で南米が盛大にオープンしているようなことを
インターネットの情報で見つけたので、この週末は 50 MHz 帯で運用しました。

結果としては、うちのショボイ無線設備では信号をデコードすることすらできず、
まったく蚊帳の外状態でした。

 


10/14 の朝は CT や EA8、PY など入感していたようなのですが、
うちでは CT3MD 局を -16dB で一回、EA8TL 局を -21 〜 -24 dB で数回デコードしただけで、
到底コールする気にもならないようなレベルでした。

(全市全郡コンテスト分を除いて) QSO できたのは、
FT8 で 9V と VK9、CW で比叡山移動の方の 3 局のみです。 

ダメ元でコールした -18dB の VK9DX から一回でコールバックがあったのがビックリでした。
まさかコールバックがあるとは思ってもいなかったので、Enable Tx ボタンを OFF にしており、
慌ててレポートを送り返す操作をして、何とかスムーズに QSO 終了までこぎつけました。

20241015_0001


全市全郡コンテストも開催されていましたが、あまり参加する気にはなれず、
お声掛けがメインで申し訳程度に QSO したのみでした。

2024年10月14日 (月)

NanoVNA-H4 と tinySA のファームウェアを久々にアップデート

買ったはいいものの、最近使用機会が減ってしまったこれらの機器。
動作確認も兼ねて、最新のファームウェアにアップデートすることにしました。

アップデートの方法は、インターネット上で多数紹介されているので、
それを参考にさせていただきました。

NanoVNA-H4 は少し苦戦しましたが、何とかアップデート成功しました。

20241014_0001

20241014_0002

NanoVNA-H4 はメモリーが全クリアされてしまったので、
日付やらプリセットしていた情報が全て消え去ってしましました。

tinySA は、最新ファームウェアでもセルフテストをクリアすることを確認済みです。

2024年10月 8日 (火)

久々に JT65 で CQ を出してみました

この前の週末、21 MHz 帯と 28 MHz 帯で運用した際に、
ちょっと JT65 でも電波を出してみました。
(21 MHz 帯は 21.076 MHz、28 MHz 帯は 28.076 MHz)
FT8 の邪魔にならないよう、DF は 2000 Hz より少し上にしました。

さすがに CQ をしつこく出しても、応答は無く QSO には至りませんでした。
でも、PSKReporter でヨーロッパや北米の局に捕捉されているようで、
ちょっとビックリしました。

下図は、日曜日の午前中に 28.076 MHz で  CQ を出したときの様子です。
WZ7I 局に -10 dB で捕捉されています。

20241008_0001

20241008_0002

 

試しに、JT9 でもしばらく CQ を流してみましたが、
さすがにこちらは PSKReporter にも引っかかりませんでした。

2024年10月 7日 (月)

WSJT-X 2.7.0-rc7

9/30 に WSJT-X 2.7.0-rc7 がリリースされたとのことで、
ネットでもちらほら情報を見かけます。
WSJT-X ホームページ
https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx.html

リリースノート
https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx-doc/Release_Notes_2.7.0-rc7.txt

ほとんどが、SuperFox mode または Fox mode のバグ修正、改善のようです。

 

この週末にダウンロードし、インストールしました。
21 MHz帯 と 28 MHz帯 の FT8 で少し運用しましたが、
通常モードでの QSO でしたので、ほとんど変わった感じがしませんでした。

 

リリースノートに書かれていなので、このバージョンからかどうか分かりませんが、
モードによって pwr スライダーの調整レベルが変化しなくなったような気がします。

以前は、Tune で適当な出力レベルになるよう pwr スライダーを調整しても、
FT8 など通常のモードに戻せば、pwr スライダーのレベルが変わってしまい、
少々使いづらいと感じていました。
Tune と FT8 とで、それぞれ別々の pwr スライダーレベルをメモリーさせていた感じです。

今回はそのような挙動にならず、Tune で調整した pwr スライダーレベルがそのまま FT8 にも適用されるので、
出力レベル調整が楽になったように感じます。

2024年10月 6日 (日)

LoTW コールサイン証明書を更新しました

先週末ですが、QSO のデータをアップロードしようと思って TQSL を立ち上げたら、
「有効期間があと54日です。更新しますか?」
というポップアップダイアログボックスが表示されました。

過去のブログ記事を遡って見てみると、
初回登録したのが 2021年11月下旬だったので、
そろそろ有効期間の 3 年が近づこうとしているようです。

忘れないうちに手続きしておいた方が良いだろうと思い、
あまり深く考えずダイアログボックスの「OK」ボタンを押しました。

あとは表示されるウィンドウの内容にしたがって入力や選択をし、
最後に「OK」ボタンを押したら、「更新のリクエストは正常に送信されました」
の状態になりました。

 


数日後に、LoTW Team からメールで新しい証明書ファイル (.tq6) が送られてきて、
それを TQSL に読み込ませることで更新作業は完了となりました。

更新が正常にされているかどうか、念のため確認してみました。
TQSL の「コールサイン証明書」タブで、有効な証明書の下に有るファイルを右クリックし、
証明書のプロパティを表示させてみます。

20241006_0001

ちゃんと有効期限は 3 年先の 2027 年になっています。

 


でもここで気がつきました。
有効期限は 2027-09-30 となっています。
てっきり前回の有効期限 2024 年 11 月から 3 年先の 2027 年 11 月 xx 日になるものと思っていました。
車の運転免許証や無線局免許状なんかもそのようになっていますよね。
でも、このコールサイン証明書はどうもそうではないようです。
更新の申請をした? (もしくは証明された?) 日から 3 年間となるのでしょうかね。
そうであれば、早々と更新申請するのではなく、有効期限ギリギリまで待ったほうが、
次の証明書の有効期間を長引かせることができそうです。

 

次回はまた 3 年後になりますが、このことを覚えていられるかなぁ。

« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »