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2023年12月24日 (日)

ボイスレコーダー用 IC APR33A3 の動作確認

先日購入した「680 秒ボイスレコーダーキット」を使って、
ボイスレコーダー用 IC の APR33A3 について動作を確認してみました。

 

キットの設計者に敬意を表し、まずは説明書どおり組み立てました。
丁寧に作業しましたが、1 時間も掛からずに組み終わりました。

20231224_0001

今回はライン入力から信号を印加するので、
余計な雑音が入らないようコンデンサマイク (ECM) を取り外しました。

また、スピーカーは鳴らさないので、
SPEAKER 端子の片側 (OUTPUT2端子)と GND とで出力信号を取り出しました。
(キットメーカーの HP にオーディオアンプの接続方法が載っていましたので、参考にしました)

 


さっそく信号 (400 Hz 正弦波) を録音し、再生出力の波形を見てみると、
何か様子がおかしいです。

20231224_0002

APR33A3 のデータシートをよくよく見てみると、
OUTPUT1 端子と OUTPUT2 端子は PWM 出力と書かれています。

そこで適当なローパスフィルタを付けてみることにしました。
2 kΩと 0.01 µF (カットオフ周波数が約 8 kHz) の本当に適当な一次 CR フィルタです。

20231224_0003

正弦波の半波分しか出力されていません。
ということは、もう片側の OUTPUT1 端子からは残りの半波が出力されていると思われます。

OUTPUT1 端子にも同じローパスフィルタを付けてみました。

20231224_0004

赤色が OUTPUT2 端子出力、黄色が OUPUT1 端子出力です。
やはり予想どおりです。

ということは、OUTPUT1 と OUTPUT2 は差動で使わないといけないようです。
どちらか片方のシングルエンドで使うと、歪みが大きく使い物になりません。

検証するため、オシロスコープの演算機能を使って確かめてみました。

20231224_0005

緑が OUTPUT2 - OUTPUT1 の波形です。
ようやく、ほぼ正弦波の波形が得られました。

 

この先、オペアンプで差動増幅回路を作って、出力信号の質を確かめていこうと考えています。
今日はここまでです。

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