ボイスレコーダー用 IC APR33A3 の動作確認
先日購入した「680 秒ボイスレコーダーキット」を使って、
ボイスレコーダー用 IC の APR33A3 について動作を確認してみました。
キットの設計者に敬意を表し、まずは説明書どおり組み立てました。
丁寧に作業しましたが、1 時間も掛からずに組み終わりました。
今回はライン入力から信号を印加するので、
余計な雑音が入らないようコンデンサマイク (ECM) を取り外しました。
また、スピーカーは鳴らさないので、
SPEAKER 端子の片側 (OUTPUT2端子)と GND とで出力信号を取り出しました。
(キットメーカーの HP にオーディオアンプの接続方法が載っていましたので、参考にしました)
さっそく信号 (400 Hz 正弦波) を録音し、再生出力の波形を見てみると、
何か様子がおかしいです。
APR33A3 のデータシートをよくよく見てみると、
OUTPUT1 端子と OUTPUT2 端子は PWM 出力と書かれています。
そこで適当なローパスフィルタを付けてみることにしました。
2 kΩと 0.01 µF (カットオフ周波数が約 8 kHz) の本当に適当な一次 CR フィルタです。
正弦波の半波分しか出力されていません。
ということは、もう片側の OUTPUT1 端子からは残りの半波が出力されていると思われます。
OUTPUT1 端子にも同じローパスフィルタを付けてみました。
赤色が OUTPUT2 端子出力、黄色が OUPUT1 端子出力です。
やはり予想どおりです。
ということは、OUTPUT1 と OUTPUT2 は差動で使わないといけないようです。
どちらか片方のシングルエンドで使うと、歪みが大きく使い物になりません。
検証するため、オシロスコープの演算機能を使って確かめてみました。
緑が OUTPUT2 - OUTPUT1 の波形です。
ようやく、ほぼ正弦波の波形が得られました。
この先、オペアンプで差動増幅回路を作って、出力信号の質を確かめていこうと考えています。
今日はここまでです。
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