KiCAD 7.0.2 の ERC でエラー多発
ゴールデンウィーク休暇に入るまでは、無線関係のアクティビティが極度に下がっており、
ブログの記事更新も滞っていました。
ゴールデンウィーク期間中ぐらいは毎日更新してみようということで、
(誰も興味を持たないようなくだらない) ネタを何とか絞り出して書いてきました。
ようやく今日が最終日です。
前置きはさておき、KiCad 7.0.2 が 4/16 にリリースされています。
ちょっと前にインストールはしておいたのですが、今日ちょっと使ってみてビックリです。
回路図を入力して ERC を実行してみると、大量のエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージを見てみると、
「シミュレーションモデル を シンボル 'XXXX' から読み込み中にエラーしました:」
が大半を占めています。
どうも回路図に配置したシンボルのプロパティに、シミュレーションのモデルが
紐付けられていないことが原因のようです。
抵抗やコンデンサ、インダクタなどは、内蔵の Spice モデルで理想素子を紐付ければ
回避できそうでしたが、IC などは個々にメーカーのサイトから Spice モデルを拾ってきて
紐付ける必要があると思われ、大変面倒くさいです。
※抵抗、コンデンサ、インダクタも、プロパティの値に数値ではなく部品名などを入れると、
上手く行かないようです。
KiCad 7.0.1 ではこのようなエラーは出ていなかったので、どうも7.0.2 から仕様が変わったようです。
これだけたくさんのシミュレーション関連のエラーが出ていたら、
他の重要なエラーを見落としてしまう懸念があります。
取りあえずシミュレーションをしないのであれば、
このエラーを無視しても影響はないでしょう。
なので、シミュレーション関連のエラーを無視する設定をしてみました。
まず、ファイル メニューから 回路図の設定 を選択します。
(図は Mac 版ですが、Windows 版も同じだと思います)
次に、エレクトリカル ルール の下にある 違反の深刻度 を選択します。
その他 の項目に SPICE モデルの問題 の項目がありますので、設定状況を確認します。
見てみると、エラー表示させる設定になっていました。
これを無視させるように、 無視 のラジオボタンを選択し、OK ボタンで設定します。
もう一度 ERC を掛けてみると、エラーは無くなりました。
(いくつか警告はありますが...)
ネットで調べてみると、同じような症状が出て、同じように対策されておられる方も見かけました。
バージョンアップで機能が色々と追加されるのは良いのですが、
従来と異なることが起きると一瞬焦ってしまいます。
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