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2022年8月の3件の記事

2022年8月28日 (日)

430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バラン (2個目) を 7エレ スクエアループアンテナに組み込み

先月作製した 430 MHz 帯用 50 Ω:50 Ω 強制バランの (2個目) を、
7エレ スクエアループアンテナに組み込みました。

20220828_0001

20220828_0002

 


強制バランを組み込んだ7エレ スクエアループアンテナの特性を、
NanoVNA で確認しました。

7エレ ヘンテナのときと同様に、給電エレメントの (引き出し部分の) 長さが変わるため、
そのままでは VSWR の最低周波数が 448 MHz 付近にずれてしまいました。
なので、放射エレメントは再度作り直しです。
放射エレメントの長さを長くする必要がありますが、その長さ$\Delta l$は、

$$\Delta l = \left(\frac{300}{432}-\frac{300}{448}\right)\times 0.97 = 0.0241 [m] = 2.41 [cm]$$

となります。

放射エレメントを作り直したところで、再度 NanoVNA で測定。
結果は下図のようになりました。

■スミスチャート

20220828_0003

 

■抵抗成分とリアクタンス成分 
20220828_0004

 

■インピーダンス 
20220828_0006

 

■VSWR 
20220828_0005

 

強制バランを入れる前と若干特性が変わってしまいましたが、
よく使う 430 MHz から 433 MHz 付近では VSWR が 1.2 程度なので、
これで良しとしました。

 


昨晩、久しぶりに 7エレ スクエアループで運用しました。
特に問題は無く、FT8 では 1エリアの方とも QSO ができました。

430 MHz 帯は 7エレ ヘンテナがありますので、固定局からの普段使いはヘンテナになると思います。
7エレ スクエアループアンテナは、移動用にでも使いたいなと考えています。
(ただし、移動運用する気合いがあればの話ですが...)

 

<参考記事>
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その1)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その2)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その3)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その4)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランを 7エレ 1λヘンテナに組み込み
430 MHz 帯用 50 Ω:50 Ω 強制バランの製作 (2個目)

2022年8月15日 (月)

50 MHz 帯 FT8 でインドと QSO

ペルセウス座流星群での MS 通信は低調に終わりましたが、
昨日 (8/14) の 50 MHz 帯 FT8 はそこそこ楽しめました。

 


朝 10 時ぐらいから 50.313 MHz FT8 で運用開始。
近場の 3 エリア局に混じって、BY (中国) や JR6 (沖縄) が入感してきました。
大半が New または、BAND New の局なので、呼びに回ります。

11 時台には、KG6DX (グアム) が強力に入感してきました。
なかなかピックアップしてもらえませんでしたが、だいぶコールして何とか引っかかりました。
台湾も入感してきたので、こちらも New (BAND New) の局を呼びに回りました。

ここまでの前置きでも、まあまあ楽しめました。

 


午後も Es のコンディションが浮いたり沈んだりを繰り返していました。
16 時前に、2 エリアの局をコールしようとしていたら、
Band Activity ウィンドウに紫色のラインが表示されました。
見たら VU2RCY (インド) の CQ です。

すぐにコールしましたが、焦っていてグリッドロケーター付きでコールしていまいました。
幸い (?) なことに、一発目ではピックアップされませんでしたので、
WSJT-X の Tx1 ボタンをダブルクリックして、次回はレポートから送出するように設定しました。

前の方の QSO が終わり、もう一度 VU2RCY の CQ が見えたところでコール。
コールバックがありませんし、VU2RCY をデコードできていません。
もう消えてしまったかと思いつつ、期待を込めてもう一度コール。

Rx Frequency ウィンドウに赤色のラインが表示されました。コールバックです。
RR73 を送り、後は 73 が返ってくるのを待つだけです。
Water Fall 上はすごく弱く (薄く) なったので、デコードできるかどうか心配でしたが、
何とか 「a7」 が付きながらも、73 まで確認することができました。

20220815_0001

PSKRを見てみても、VU まで電波が届いていたことが分かります。

20220815_0002

 


何故か 5 月に QSO したフィジーのときほどワクワク感は無かったです。
でも、うちのように貧弱な設備のアパマンハムでも QSO のチャンスをいただけたのは、
大変ありがたいことだと思います。

2022年8月14日 (日)

MSK144 での QSO (2022年 8月12〜13日 ペルセウス座流星群)

今年も懲りずに、ペルセウス座流星群で MSK144 モードを使った流星散乱 (MS) 通信を
試してみることにしました。

 


8月12日は、144 MHz 帯でトライ。
19 時ぐらいから 144.460 MHz の FT8 と 144.440 MHz の MSK144 を交互にワッチ。
20時台に FT8 で数局 QSO した後は、144.440 MHz MSK144 にセットしてしばらく放置。
0 時頃まで粘りましたが、3 エリアの局以外は何もデコードしませんでした。
PSKR を見てみると、UA0 とのパスがあったようですが、あまり伝搬は活発ではなかったようです。
何とか 144 MHz で MS 通信をしてみたかったのですが、今回も期待外れでした。

 


8月13日 は 50 MHz 帯で試してみました。

50.260 MHz の MSK144 を 20 時頃からワッチ (受信状態で放置)。
リグの前から席を外している間に、7 エリアや 8 エリアの局をデコードしています。

なかなかタイミングが合いませんが、ようやく JA7RAK 局の CQ をデコードしているのを見つけ、
ちょっと遅かったかなと思いつつコールすると、3 回目のコールでコールバックがありました。
20220814_0001

73 をデコードできなかったのですが、eQSLcc で QSL を直ぐに送っていただけたので、
QSO できていたことが確認でき、安心しました。

 

PSKR で見てみると、8 エリアまで電波は飛んでいなかったようで、ちょっと残念です。

20220814_0002

結局、今年のペルセウス座流星群での MS 通信は、この 1 QSO だけでした。

 


MSK144 のシーケンス (T/R) は、15 s に設定しました。
以前は 30 s に設定していたときもありましたが、15 s でも結構長く感じます。

 

あと、WSJT-X 2.6.0 からはボタンを 1 クリックでモード切替ができるようになり、
かつ FT8 の df 情報が保持されるようになりましたので、
FT8 ⇔ MSK144 のモード切替は大変便利になったと感じました。

以前のバージョンでは、MSK144 → FT8 に切り替えると、df が 1500 Hz に戻ってしまうので、
いちいち df を設定し直す必要がありました。

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