430 MHz 帯用 50 Ω:50 Ω 強制バランの製作 (2個目)
先日 430 MHz 帯用 50 Ω:50 Ω 強制バランを作りましたが、
再現性の検証を兼ねて、7 エレ スクエアループアンテナ用に 2 個目を作ることにしました。
<参考記事>
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その1)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その2)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その3)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランの検討(その4)
430MHz帯用 50Ω:50Ω 強制バランを 7エレ 1λヘンテナに組み込み
以下は、設計の備忘録として記しておきます。
■ バランの構成
U バラン+マイクロストリップライン
・U バラン:不平衡 ⇔ 平衡 変換、50 Ω ⇔ 200 Ω 変換)
・マイクロストリップライン:平衡型 1/4 λ、200 Ω ⇔ 50 Ω 変換)
■ U バラン
3D-2V を使用。
長さは 1/4 λ × 波長短縮率 (0.67) だが、要調整。
■ マイクロストリップライン
1.6 mm 厚 片面銅箔のガラスエポキシ基板を使用。
パターンは、カッターで切って不要部分を剥がした。
寸法図は以下のとおりだが、長さは調整が必要。
■ コネクタ
トーコネ製 パネル取付タイプのN型レセプタクル N-R を使用
■ コネクタ取り付け金具
1 mm 厚の銅板で作製
寸法図は以下のとおり。
完成したバランです。
測定用に、50 Ω の負荷抵抗を付けています。
U バラン 3D-2V の長さは調整の結果、前回と同じく 222 mm で OK でした。
前回と同じ同軸ケーブルを使用したこともあり、再現性は良かったです。
一方で、マイクロストリップラインの長さは、前回 64 mm だったのに対し、
今回は 70 mm となりました。
(上記の寸法図は、今回の調整結果の値を反映しています)
再現性が良くなかった要因は幾つかありますが、
おそらくマイクロストリップラインの幅 (5.5 mm) の仕上がりが、
バラついていたのではないかと考えています。
調整後のNano VNA での測定結果です。
まずまずの結果となりました。
■ スミスチャート
■ インピーダンス
■ VSWR
後日、クランプを作って、7 エレ スクエアループアンテナに組み込みたいと思います。
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