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2021年4月の2件の記事

2021年4月30日 (金)

精密圧着ペンチを購入

配線と基板、または配線同士を接続する際、コネクタを使うことがあります。
私の工作では、JST 製の EH シリーズ圧着コネクタを結構使っています。

コネクタで面倒くさいのが、配線をコンタクトピンでカシメる作業です。

専用の圧着工具があるのは知っていましたし、昔に職場で使ったこともあります。
ただし、数万円と高価ですし、コネクタの種類毎に揃える必要があり、
とてもそんなものは買えませんでした。

なので今までは、ラジオペンチなどでコンタクトピンをかしめてました。
ただカシメが不充分なことが多く、ハンダを流し込んでごまかしていました。
また、配線の被覆部分のカシメが中々上手く行かず、失敗することも多かったです。
作業中にコンタクトピンの尖った部分 (被覆部分のカシメ部分) が指に突き刺さり、
怪我をすることも時々ありました。

このような状況だったので、コネクタの処理は本当に苦痛でした。

 


たまたまインターネットを見ていたら、コネクタのコンタクトピンをカシメるのに、
精密圧着ペンチが使えるということを知りました。

もう少し詳しく調べると、ENGINEER 製の PA-09 が良さそうです。
ENGINEER 製だと、PA-20 や PA-21 も使えそうですが、
小型コネクタを使う機会の方が多いのではないかと思い、
早速、PA-09 をネット通販で購入しました。

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使い方に関しては、メーカーのホームページや個人ブログなど、
いろいろとインターネット上に情報がありますので、ここでは敢えて書きません。

 


早速使ってみましたが、ちょっとコツを掴めば、簡単に綺麗にカシメることができます。
これで本当に、コンタクトピンの処理が楽になりました。
大げさかも知れませんが、今まで苦痛だった作業が、逆に楽しくなるぐらいです。
もっと早く手に入れておきたかったです。

 

こういう便利な工具を手に入れると、工作意欲が増しますね。

2021年4月29日 (木)

USBオーディオインターフェース装置の製作

一ヶ月ぶりのブログ更新です。

タイトルは大層なのですが、活用できていなかった部品や基板を組み合わせて、
USB 経由で PC へ音声信号の入出力ができる装置を完成させました。

同等以上の性能の市販 USB オーディオインターフェースは、もっと安く買うことができると思います。
しかし、死蔵しかけていた遊休部品の有効活用を兼ねて、製作することにしました。


USB オーディオコーデックは、7年ほど前に購入したデジットのキットを使用しました。
基板自体は、2015 年の正月ごろに完成済みです。

20210429_0001

 

音声入力は、以前に製作したマイクアンプ Ver.2 を使用しました。
https://ji3csh.air-nifty.com/blog/2020/12/post-a57d80.html
https://ji3csh.air-nifty.com/blog/2021/01/post-940bb1.html

 


今回追加で製作した基板は、電源回路とヘッドホンアンプです。

電源回路は、ヘッドホンアンプに供給する ±9 V と、
USB オーディオコーデックおよびマイクアンプ供給する +5 V を生成します。
+5 V は、アナログ回路用とデジタル回路用とで分けるため、二系統設けました。

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回路は平凡なものです。
センタータップ付きのトランスに接続し、正負両電源を得ています。

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ヘッドホンアンプは、以前に製作したヘッドホンアンプの部品を流用しました。
https://ji3csh.air-nifty.com/blog/2018/06/1-1bb9.html
https://ji3csh.air-nifty.com/blog/2018/06/tpa6120a2-2-6f8.html
https://ji3csh.air-nifty.com/blog/2018/06/tpa6120a2-3-52a.html
(ちなみに、現在普段使っているヘッドホンアンプは、Ver.2 にアップデートしています)

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以前作ったヘッドホンアンプからは少し回路を変えています。
電源電圧は、±9 V としました。
TPA6120A2 は、Gain = 1 で使用しています。
その代わり、OPA2604 で Gain = 3 としています。
入力は電解コンデンサでカップリングして、DC カットさせました。

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出来上がった基板を並べてみました。
全て同じサイズで作っています。

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ケースに組み上げました。
ケースは、タカチの CU-14N です。
以前ヘッドホンアンプ用に購入したものの、結局使わず仕舞いで眠っていたものです。
中身はスカスカですが、良いサイズのケースが見つからなかったので、
遊休部品を活用することにしました。

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USB オーディオコーデック基板と電源基板は積み重ねています。

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パネル前面は、シールやレタリングを貼っていないので、非常に寂しい感じです。
向かって左側が MIC IN、右側が HEADPHONE OUT です。

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スイッチはパネル背面にあります。
USB コネクタも背面です。

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USB オーディオコーデックの PCM2906C のサンプリングが 16 bit / 48 kHz までなので、
特に高音質が得られる訳ではありませんが、オンライン会議や無線用途では充分かと思います。

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