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2020年7月の6件の記事

2020年7月27日 (月)

50MHz用強制バランの製作記事について

ありがたいことですが、50 MHz 用 強制バランの製作記事へそこそこアクセスいただいています。

 50MHz用強制バランの製作 2

ただ私の文章力の無さから、
 この強制バランでアンテナの VSWR を改善させることが目的である
との誤解があるのではないかという懸念があります。

ある意味間違ってはいないかも知れませんが、この記事を書いた目的は、
「強制バラン単体での VSWR を1.0 に近づけること」
です。記事の冒頭にも追記しました。

理想の 1 : 1 強制バランは、50 Ω の不平衡端と 50 Ω の平衡端を変換するものだと思います。
よって、片端を 50 Ω で終端すると、反対側の片端からみた VSWR は 1.0 になるはずです。
記事の中でこだわっている VSWR は、この VSWR のことです。

 


アンテナはアンテナで (バランを接続せず) 給電点で 50 + 0j Ω に調整されていて、
バランはバランできれいに 50 + 0j Ω ⇔ 50 + 0j Ω の平衡ー不平衡 変換動作をする、
これが理想的な動作ではないでしょうか。

まあアマチュア無線なので、理想的な強制バランの動作をしていなくても、
アンテナ+バラン込みで VSWR が 1.0 に調整されていればそれで良しかもしれません。
バランがインピーダンスマッチング動作をしているかも知れませんが、
アマチュア無線を楽しむ上で、実使用には問題ないと思います。

ただ、キチッとした物も作ってみたいというのも楽しみの一つかと思い、
上記の記事を書いてみた次第です。

2020年7月19日 (日)

続々「無線局免許手続規則の一部を改正する省令」に肖って変更申請をしてみました

無線局免許状の記載事項修正で終わりにしたかったのですが、まだ終わることができませんでした。

 


ようやく記載事項を修正していただいた無線局免許状が、お詫びの手紙、返送の郵送代分の切手と共に
届来ました。

早速届いた無線局免許状を確認しますと、備考欄に見慣れない文章が目に飛び込んできました。

20200719_0001

 

今回から追加で記載されることになったのかなと思いつつ、指定事項の確認を行っていくと、

20200719_0002 

あれ、1200 MHz 帯で 空中線電力が 50 W になっています。
なので、上記のような備考の記載があったのですね。

 


総務省 電波利用ホームページの無線局等情報検索も 7/18 に更新され、
同様に誤指定のまま情報がアップされています。

20200719_0003

1200 MHz 帯の 50 W もおかしいですが、A8W は一括記載コードに含まれますので、
個別に指定されることもおかしいです。

 


残念ながら、もう一度訂正をしていただく必要がありそうです。
訂正依頼のお手紙と免許状を添付して、四国総通に送り返しました。

イレギュラーな内容の申請をしているので、こういったミスも致し方ないように思います。
変更申請のご担当者様には、何度もご負担を掛けてしまい恐縮です。

 

EME の免許は受けたことは無いので、備考欄に記載の内容は興味深いものがありました。
なので、ある意味ラッキーだったのかも知れません。

 


7/25 追記

本日、再修正版の無線局免許状を受け取りました。
返信用封筒の中には、無線局免許状だけが入っていました。
前回とは異なり、何か無愛想な感じがします。

記載内容を確認しましたが、問題無さそうです。
ただ、周波数帯によって、記載されている電波の型式の順番がバラバラです。
これでは、間違えやすいですし、確認にも少々手間が掛かります。
申請書に記載した順番とも異なりますし、また総務省 電波利用ホームページの無線局等情報検索に
表示される順番とも違います。
希望した内容はちゃんと記載されているので問題ありませんが、何なんでしょうね。

また、無線局免許状が斜めにズレて印刷されています。
今回はとても雑な感じがして、とても残念に思います。

7/20 に投函して 7/25 に受け取り、おそらく到着後即日に処理していただいたのでしょう。
迅速な対応をしていただけたので、それだけでも感謝です。

2020年7月13日 (月)

マイクアンプの製作

検討中だったマイクアンプ、何に使うかと言うと、PC への音声の取り込みになりますが、
 CTESTwin など CQ マシン機能の音声データ作成
 FreeDV 用のマイク
などに活用したいと考えていました。

 


ようやく、先日の予備実験の結果を基に、トランジスタ 3 石で利得 31 dB の
マイクアンプを作ってみました。

回路は一般的なもので、エミッタ接地の二段増幅に負帰還を掛けています。
マルツの製作記事も参考にさせていただきました。
https://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/mame/187.html

USB の VBUS から電源を取ることも考え、電源電圧は 5 V で設計しました。

20200713_0001
今回使用したトランジスタは、2SC3324-BL2SA1312-BL2SC2712-Y です。
元々は、2SC2240 と 2SA970 (TO-92 パッケージ) で作ろうとしていましたが、
秋月で BL ランク品が手に入らなかったので、チップ品 (SC59 パッケージ) になりますが、
似たような特性の 2SC3324-BL、2SA1312-BL を使うことにしました。
エミッタフォロワは 2SC1815 でも良かったのですが、他に合わせてチップ品の 2SC2712 としました。
発振が怖いので、hfe の低い Y ランク品を用いました。

 


接続するマイク ECM-23F5 の推奨負荷インピーダンスは 10 kΩ とされています。
なので、ECM-23F5 から見た負荷インピーダンス R2 // R3 // R4 を約 10 kΩ
となるようにしています (R5 + Q1 の入力インピーダンスは取りあえず無視)。

一方、ECM-23F5 の出力インピーダンスは 150 Ω 程度と低インピーダンスですので、
Q1 から見た入力側のインピーダンスは (150 Ω // R2 // R3 // R4) + R5 となり、
R5 が支配的になります。


ここで、初段に用いた Q1 の 2SC3324 はローノイズ品ですが、その特徴を活かすように
入力インピーダンスやコレクタ電流を決めます。

<2SC3324 のデータシートより抜粋>
20200713_0002
このグラフより、コレクタ電流を 200 µA 位にすると、信号源インピーダンスを
1 〜 10 kΩ に設定すれば、NF が良くなりそうです。

なので、R5 を 1 kΩ としました。
10 kΩ ぐらいでも良かったかも知れません。

 

あとは、目標最大出力振幅 2 Vpp のときに各トランジスタが飽和しないよう、
DC バイアス設定を決めていきます (ボケ防止の、頭の体操にもなります)。
R10 は 1.2 kΩ の方が良かったかも知れません。

 

負帰還を掛けないときの利得は、手計算で初段が約 22 dB、二段目が約 40 dB の、
トータル 約 62 dB です。
それに対し、負帰還を掛けたときの利得は約 31.7 dB で、30 dB ほどの負帰還が
掛かっていることになります。

 


今回もプリント基板を作製することにしました。
片面で作ろうと思っていましたが、結局両面基板になってしまいました。

20200713_0003


プリント基板は自作です。
チップ部品を実装しますので、半田ブリッジ防止のため、
両面ともソルダーレジストの処理をしました。
自分で言うのも何ですが、まあまあの出来かなと思います。

6.3 Φのフォーンジャックは、基板実装タイプを使っています。
抵抗は、タクマンの REX シリーズを使いました。

20200713_0004

20200713_0005

 


USB Audio Interface の基板につないで、動作チェックです。

20200713_0006

まず DC 電圧の確認から。
取りあえず、ほぼ設計どおりのバイアス電圧になっています。

次に、マイク ECM-23F5 をつなぎ、
Windows 10 上で USB Audio Codec の入力レベルを 50 に設定して、
「このデバイスを聴く」の機能を使って、自分の声をヘッドホンでモニターしました。
特にノイズや歪みなども感じられず、クリアに集音出来ているようです。

オーディオマニアの方からすれば、全くイマイチの音かも知れませんが、
私にはこれで充分に感じました。

もう少し詳細な特性は、後日測ってみたいと思います。

2020年7月 6日 (月)

続「無線局免許手続規則の一部を改正する省令」に肖って変更申請をしてみました

電子申請・届出システム Lite での変更申請で、事項書および工事設計書の
13 電波の型式並びに希望する周波数及び空中線電力
に電波の型式が入力できない場合、15 備考 欄に記入することになります。
例えば、いま話題の 1.9 M に J3E などを追加する場合。
ただし、16 工事設計書 内には記入できますので、こちらにはキッチリ
書いておく必要があります。
ここまでは、ある程度広まっている情報だと思います。

 


次に、私の失敗経験からのお話になりますが、更なる変更申請を行う場合
15 備考 欄に記入する内容は、変更に係る内容だけ記載するのではなく、
前回までの内容も併記しておく方がベターと考えます。

前回までの内容を記載していないと、その部分が取り消されてしまう
リスクがあります。
例えば、一回目の変更申請で 1.9 M に J3E を追加し、二回目で全く別の
変更申請をするとしたとき、二回目の変更申請時に 15 備考 欄へ何も記入しないと、
1.9 M に J3E が消されてしまう可能性があるということです。
(必ず消されてしまう訳ではなく、消されてしまうリスクがあるということです)



実際、私の移動局 (5 エリア) の変更申請において、昨年追加した 28 MHz 帯以上の
6K00 A2B などの電波の型式が、今回の変更申請 (1.9 MHz 帯への Jxx などの追加)
で消えてしまいました。
今回の変更申請では、うっかり 15 備考 欄には 1.9 MHz 帯への Jxx などの追加の
内容だけしか書きませんでした。
もちろん、16 工事設計書 にはちゃんと 28 MHz 帯以上の 6K00 A2B などは記載しています。

二ヶ月以上掛かった変更申請ですが、残念ながらもう一度申請し直す羽目になってしまいました。
(28 MHz 帯以上の 6K00 A2B などの追加も、資料追加を求められるなど、手間取りました)



ちなみに、全く同じ内容で同時に自宅固定局 (3 エリア) の変更申請を行いましたが、
こちらは 28 MHz 帯以上の 6K00 A2B も消されずに、1.9 MHz 帯への Jxx などの追加
の処理をしていただけました。

 

四国総通の担当の方を責めている訳ではありません。
おそらく、15 備考 欄の内容は手作業での追加入力になるものと思われますので、
希望する内容を書いておかないと、忘れられてしまうリスクがあるということです。

前回までの内容も含め希望する内容は15 備考 欄に全て記載し、既存の内容と
変更に係る内容を明記しておくのが親切ですし、こういったリスクも減るのでは
ないかと思います。

 


7/7 追記

四国総通に連絡して、問い合わせてみました。
申請側 (私) に落ち度は無さそうということを理解いただき、
無線局免許状の内容を訂正していただけることになりました。

再度の変更申請は不要で、返信用封筒を同封して旧免許状を返送すれば、
訂正した新しい免許状を送付していただけるとのことです。
早速手配することにします。

2020年7月 5日 (日)

6m AND DOWN コンテスト 2020

梅雨末期ということもあり、例年この時期は大雨になる傾向にあります。
九州南部で記録的な大雨が降り、また甚大な災害が発生してしまいました。
被災された皆様に、お見舞い申し上げます。

無線どころではないというハムの方もおられるでしょうが、
恐縮ながら二年ぶりに6m AND DOWN コンテストに参加しました。
今年も、144 MHz の電信部門で出ることにしました。

ただ、コンテストに対するモチベーションが年々下がってきており、
気合いも入らず初日は 60 QSO できたところで 0 時過ぎに一旦終了。
ゆっくり休んで二日目は 8 時から再開、特にハイライトもなく、
100 QSO できたところで、11 時過ぎにリタイアしました。

20200705_0001

 

結果は、100 QSO × 17 マルチの 1700 点です。

20200705_0002

マルチも 17 と、一昨年より大幅に減りました。
1 エリアは今回 0 QSO でした。

20200705_0003

QSO いただきました各局、ありがとうございました。

2020年7月 3日 (金)

新幹線新型車両 N700S に乗車しました

本日 7/3、仕事の関係で名古屋に行きました。

新幹線に乗車するのは久しぶりです。
まだ、新型コロナウィルスの影響で、乗車率は低かったです。

 


名古屋からの帰りに乗車した 18:55 発 のぞみ 421 号ですが、
おとといにデビューしたばかりの新型車両 N700S がやってきました。

この列車を狙っていた訳ではなく、本当にたまたま次に来る列車を予約しただけです。
まだ数編成しか運用されていないと思いますので、デビュー 3 日目で新型新幹線に
乗車できたのはラッキーでした。

 

京都駅を発車する、N700S のぞみ 421 号です。

20200703_0001

 

車体のロゴは、N700A とは随分変わりました。
一枚目の写真の右側が、N700A です。

20200703_0002

 

本日乗車したのは、J2 編成です。
J 編成というと、300 系をイメージするので、何か違和感があります。

20200703_0003

 

車内の様子です。
13 号車に乗車しました。着席も疎らです。
車端のディスプレイが大きく、カラフルで綺麗です。
車内は、まだ新車の匂いがプンプンしています。
確かに揺れは少なかったような気がしますし、走行音も静かだったように思います。
まあ、快適でした。

20200703_0004

 

どこを走行中かも表示してくれるようになりました。
出張帰りにビールでも飲んで、気持ちよく居眠りをした後にフッと起きたとき、
車窓の風景は真っ暗で、どの辺りにいるのかが分からないときがよくあります。
そんなときに、便利だと思いました。

20200703_0005

 

これから車両は増備されていきますので、乗車できる確率は上がるはずですが、
短区間ながらかなり早い段階で N700S に乗車できたのは、良い記念になりました。

車内やホームでは、私と同様に携帯で写真を撮っている人を、ちょくちょく見かけました。

 


あとで調べてみると、
 東海道新幹線(東京~新大阪)運行情報【JR東海公式】
 https://twitter.com/JRC_Shinkan_jp/with_replies
で、運用が分かるみたいです。

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