TPA6120A2 を使ったヘッドホンアンプの製作 (その3 完結)
※TPA6120A2 を使ったヘッドホンアンプ Ver.2 も作りました。
良かったらこちらも見てください。
先日来作ってきたヘッドホンアンプを、ケースに組み込み完成させました。
ケースは当初タカチの CU-14N に組み込むつもりで用意しましたが、無駄に大きいので、
リードの薄型ケース SK-180 を買い直しました。
前面は、電源スイッチ (照光式ロッカースイッチ) と ヘッドホン出力 (6.3 mm ステレオフォーンジャック) です。
背面には、ステレオ入力とモノラル入力 (いずれも 3.5 mm ミニフォーンジャック) があります。
ケース内部はこんな感じです。
スペースは余裕があり、スカスカです。
高さが 50 mm しかありませんが、何とか収まっています。
回路も若干変更しました。
入力レベルを絞る必要が無さそうなので、ボリュームをやめて 10 kΩ の固定抵抗にしました。
また、ゲインを少し上げるため、TPA6120A2 の帰還抵抗を 1 kΩ から 2 kΩ に変えました。
2019/10/14 修正
TPA6120A2 の負入力側の入力抵抗を、1 kΩ から 470 Ω に変えました。
帰還抵抗は 1 kΩ のままです。
ゲインは約 3 倍になっています。
最終的な回路図は、以下のとおりです。
ヘッドホンアンプ有り無しでまた聞き比べ (音源は PC) をしてみました。
アンプを通した方が、高域のキレが僅かに良い感じで締まった音に聞こえるように思いました。
取りあえず、これをゼンハイザーのヘッドホン HD206 と組み合わせて使っていきます。
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TPA6120A2 を使ったヘッドホンアンプの製作 (その1)
ヘッドホンアンプの検討
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HiFiManのHE-400iを使っておりますが、入力感度が低く、HPAの必要性にせままれ
貴殿の回路を参考に自作しました。(電源回路は簡略化してます。)
TPA6120A2の音質は素晴らしく、5万円クラスのHPAと遜色有りませんでした。
また、1500mwの出力は400iを楽々ドライブします。
複合型HPAが多い中、ヘッドフォンドライブに特化したHPAは貴重だと思っております。
ありがとうございました。
投稿: 杉ちゃん | 2018年11月16日 (金) 11時59分
杉ちゃん様
拙ブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
設計のご参考になったようで、大変光栄です。
TPA6120A2 は簡単な回路でも、素人の私が聞く分には充分な音が出せていると思います。
TPA6120A2 は電流帰還アンプなので、最適な帰還抵抗値の範囲が狭いです。
ゲインを稼ぐのに、帰還抵抗を大きく (1 kΩ → 2 kΩ) としましたが、本来ならば帰還抵抗は標準値の 1 kΩ から変えず、
入力抵抗を 1 kΩ → 510 Ω or 470 Ω にした方が良かったかと思っています。
今のところ気にはなりませんが、機会があれば修正してみようかと考えています。
励みになるコメントをいただきまして、ありがとうございました。
投稿: ji3csh | 2018年11月17日 (土) 01時17分