JT9E~JT9HのFastモード
WSJT-X User Guideを読み返していたら、
JT9E~JT9GにFastモードが存在することに気がつきました(確認もれです)。
Table 4に諸元の記載があり、例えばJT9E (Fast) だと
Keying rate 25 ボー
Bandwidth 225 Hz
となっています。
Tone Spacingの記載はありませんが、 Bandwidth=2M+2Dk で、k=1として逆算すると
おそらく25Hzだと思われます。
JT9AやQRA64Aと同じく、Keying rateとTone Spacingが同じ値となっています。
試しにJT9E (Fast) の信号を、Wavespectraで見てみると、
Txを700Hzとしたときのスペクトラムで、9トーンが25Hz毎の等間隔に並んでいます。
周波数偏移幅は200Hzであることもわかり、25Hz×(9-1)=200Hzと合致しています。
JT9F~JT9HのFastモードについても、同様に考えて問題ないと思われます。
よって、諸元は以下のようになると思います。
◆JT9(Fastモード)装置◆
方式 :副搬送波 9FSK
通信速度 :25ボー/50ボー/100ボー/200ボー
副搬送波周波数:1000Hz以下
周波数偏移幅 :+200Hz/+400Hz/+800Hz/+1600Hz
符号構成 :WSJT, JT9E/JT9F/JT9G/JT9H
電波型式 :F1D
今回は申請に含めていませんので、次回何かのついでに申請しようと思います。
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