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2017年1月の10件の記事

2017年1月27日 (金)

UVライトを購入

プリント基板の工作をしているとき、
ソルダーレジストを硬化させるのに日光照射をさせていたのですが、
天候に左右されるため、休日に天気が悪いことが続くと、
なかなか捗らないこともありました。
そのため、ソルダーレジスト硬化用に紫外線ライトBOXなどがあれば
便利だなとは思っていました。

「無駄遣いはしたくはない」とずっと迷っていたのですが、
ようやくUVライトを買ってみることにしました。

20170127_0001

このUVライトは、レジンクラフトやジェルネイルなどを楽しむ方用に売られているものです。


ソルダーレジストは、紫外線で硬化するサンハヤトのSR-222を使っています。

20170127_0002

UVライト波長の詳細が不明だったので、ソルダーレジストが硬化するか若干不安でした。
試してみたら、約15分ぐらいの照射で、だいたい硬化することが分かりました。
残念ながら、まだプリント基板の工作では用いていません。

これで、天候に左右されずにプリント基板工作が進められるので、とても助かります。

2017年1月22日 (日)

QRA64で電波を出してみたが

免許の変更届も完了したので、この週末50MHzのQRAで電波を出してみました。
結果的には、この土日の二日間はQRA64でのQSOはできませんでした。

何局かCQのデコードはできましたが、呼んでも応答無し。
かなりしつこくCQを出しても、全くコールバック無し。

PSKRを見ていると、デコードしていただいている方もおられたので、
電波や変調がおかしいと言うわけではないと思っています。
信号の音やウォーターフォールでは、JT65との違いが分かると思いますが、
まだ浸透していないのか、中々気付いてもらえないのかもしれません。

ところで、QRAモードにすると、マルチでコードができないようなので、ちょっと不便です。
受信周波数のトレランス"F TOL"は、200ぐらいがちょうど良いように思います。

JT65では、2QSOでした。
日曜日の午前中、JA8CAR局(だと思う)からコールバックがあったと思いますが、
一瞬だけデコードできた後は、何度もコールしていただいていたにも関わらず、
デコードできずQSOに到りませんでした。耳が悪く、申し訳ありませんでした。
PSKRを見ていると、19時半頃にはまた開けたのでしょうかね。

また来週以降も、QRA64やMSK144を試してみたいと思います。

2017年1月16日 (月)

MSK144, QRA64A〜E, JT9A〜Hのモード追加が完了

本日、変更届けの審査完了通知が届きました。

今朝チェックしたときに、「受付処理中」から「審査中」に変わっているのを確認しましたが、
夕方には通知のメールが届き、「審査完了」になっているのを見ました。

今回は「附属装置諸元」の差し替えのみで、かつ変更箇所に薄い色で塗りつぶしを掛けて、
分かりやすくしておいたので、審査が早かったのかもしれません。

これで、MSK144やQRA64などの電波を出せます。
但し、今回追加したモードに関しては、
 ・MSK144は28MHz帯以上
 ・1.9MHz帯では、QRA64A、JT9A〜Dに限る
の条件付きです。

この週末にでも、50MHz帯あたりで電波を出してみたいと思います。

2017年1月 9日 (月)

MSK144の変調方式について、ちょっと考察

WSJT-X User Guideには、MSK144のOQPSK (Offset Quadrature Phase Shift Keying) は、
MSK (Minimum Shift Keying) と結果的に等価であると書かれていますが、
本当にそうなのかイマイチ理解できていませんでした。
気にはなるものの、難しい数式を解いたりすることもできないので、定性的に考えてみることにしました。

まず最初に、OQPSKを調べてみると、
「I軸とQ軸の時間を1/2シンボルずらして変調したQPSKである。」(Wikipediaより)
とあり、データが遷移するときゼロ点を通らないように工夫された変調方式とのことです。

QPSKなので、データは00, 01, 10, 11の四種類ありますが、
データの遷移を考えると、下記のように12通りあります。

20170109_0001


特徴的なのが、赤枠で囲んだ00→11, 01→10, 10→01, 11→00の四種類です。
QPSKのマッピング(コンスタレーション)は、

20170109_0002

なので、00→11, 01→10, 10→01, 11→00の遷移は1/2シンボルのオフセットが無ければ、
一度に180°変化することになり、ゼロ点を通ってしまいます。
1/2シンボル オフセットさせることにより、
 00→01→11
 01→00→10
 10→11→01
 11→10→00
のように、90°ずつ変化することになります。

ここでよく見てみると、
   00→01→11, 11→10→00の遷移は90°ずつ位相が遅れていく
   01→00→10, 10→11→01の遷移は90°ずつ位相が進んでいく
ということが分かります。


一方、MSK144の副搬送波周波数は1500Hzとなっていますので、その波形はこのようになります。

20170109_0003


また、Keying rateは2000ボーなので、0.5ms毎にデータが遷移します。
ここで、データが00→11→00→11→・・・を繰り返した場合を考えると、
このとき0.5ms毎にどんどん90°ずつ位相が遅れていきますので、波形はこのようになります。

20170109_0004

実際には、フィルタが掛かっていて、こんなガタガタな波形ではないと思います。
周期を見てみると1msであり、周波数としては1000Hzとなります。
この場合が、 周波数として一番低い値になると考えられます。


次に、データが01→10→01→10→・・・を繰り返した場合を考えると、
このとき0.5ms毎にどんどん90°ずつ位相が進んでいきますので、波形はこのようになります。

20170109_0005

同様に、実際にはこんなガタガタな波形ではないでしょう。
周期を見てみると0.5msであり、周波数としては2000Hzとなります。
この場合が、周波数として一番高い値になると考えられます。


以上の結果から、副搬送波周波数は1000Hz〜2000Hzの間で変化していますので、
周波数偏移幅は±500Hzであることが分かります。
通信速度が2000ボーなので、変調指数mは0.5であり、MSKであると考えられます。


実際にMSK144の信号波形を、WaveSpectraで見てみると、

20170109_0006

となっており、上記で考察した結果と一致しています。

また、MSK144の信号をWSJT-Xのウォーターフォールで見てみると、このようになります。

20170109_0007

占有周波数帯幅は、User Guideに記載の2400Hzより少し広いように見えます。
ウォーターフォールがポツポツとなっているのは、MSK144のDurationが72msなので、
72ms毎にデータを送っているため、1÷72ms=13.889Hz毎のサイドバンドが発生しているからです。
拡大してみると、よく分かります。

20170109_0008

MSK144の音が、機関銃のようにズドドド・・・となっているのは、この13.889Hzですね。


極めて定性的となってしまいましたが、考察結果と実際の波形、そして変更届として出した
諸元の内容が一致したと思いますので、安心しました。

2017年1月 5日 (木)

JT9E~JT9HのFastモード

WSJT-X User Guideを読み返していたら、
JT9E~JT9GにFastモードが存在することに気がつきました(確認もれです)。

Table 4に諸元の記載があり、例えばJT9E (Fast) だと
 Keying rate 25 ボー
 Bandwidth 225 Hz
となっています。

Tone Spacingの記載はありませんが、 Bandwidth=2M+2Dk で、k=1として逆算すると
おそらく25Hzだと思われます。
JT9AやQRA64Aと同じく、Keying rateとTone Spacingが同じ値となっています。

試しにJT9E (Fast) の信号を、Wavespectraで見てみると、

20170107_0001

Txを700Hzとしたときのスペクトラムで、9トーンが25Hz毎の等間隔に並んでいます。
周波数偏移幅は200Hzであることもわかり、25Hz×(9-1)=200Hzと合致しています。

JT9F~JT9HのFastモードについても、同様に考えて問題ないと思われます。
よって、諸元は以下のようになると思います。

◆JT9(Fastモード)装置◆
方式     :副搬送波 9FSK
通信速度   :25ボー/50ボー/100ボー/200ボー
副搬送波周波数:1000Hz以下
周波数偏移幅 :+200Hz/+400Hz/+800Hz/+1600Hz
符号構成   :WSJT, JT9E/JT9F/JT9G/JT9H
電波型式   :F1D

今回は申請に含めていませんので、次回何かのついでに申請しようと思います。

2017年1月 4日 (水)

MSK144, QRA64のモード追加を申請

今日はオンエアもせず、MSK144やQRA64のモード追加をすべく、申請書類の作成をしました。
また、WSJT-X v1.7には、JT9のSub Mode A〜Hも追加されています。
JT9-1は以前に申請済みですが、JT9A(JT9-1と同じ)〜JT9Hは未申請ですので、
ついでに申請することにしました。

これらの諸元は、主にWSJT-X User Guideと、補足的にインターネットの情報を参考にし、
自分が納得した内容としました。
(MSK144はJA7KPI OM、QRA64はJM1SZY OMの各Web pageを参考にさせていただきました)


まず、MSK144について。
変調方式はOQPSKですが、User Guideには結果的にMSKと等価と記載があります。
ボーレートは2000ボー、またMSKなので変調指数はm=0.5だから
周波数偏移幅は、
  2000×0.5=1000Hz=±500Hz
と算出できます。
副搬送波周波数は、User Guideに記載のある1500Hzとしました。
占有周波数帯幅は、User Guideには2400Hzとあります。


次にQRA64ですが、こちらもUser Guideに
 Keying rate
 Tone Spacing
 Bandwidth (Hz)
などの記載があります。
Keying rate (ボーレート)は、JT9と同じく
  12000÷6912=1.736111....ボー
です。

周波数偏移幅はちょっと悩みましたが、以下のように考えました。
User Guideによると、例えばQRA64AのTone Spacingは 1.736Hz です。
変調方式はFSK64なので、トーンの数はパイロット信号を含めて 64。
したがって、トーン間隔の数は 63 となります。
なので、周波数偏移幅は
  1.736×63 (正確には、1.736111....×63 だと思います)=109.375Hz
占有周波数帯幅は 111.1Hz と載っていますが、
占有周波数帯幅の計算式 2M+2Dk で、k=1 として検算してみると、
  1.736111....+109.375=111.111...Hz
とピッタリ合います。

さらに、QRA64Bについても考えてみると、周波数偏移幅は
  3.472222...×63=218.75Hz
占有周波数帯幅(User Manualに220.5Hzと記載)を計算すると、
  1.736111...+218.75=220.48611...Hz
とピッタリです。
QRA64C〜Eも同様に考えて検算結果がピッタリ合いますので、まず間違いないでしょう。

副搬送波周波数は、1000Hz としました。
QRA64Eの占有周波数帯幅が 1751.7Hz あり、音声信号の帯域3kHz以内に納めるためです。


最後にJT9A〜H(Slowモード)ですが、これもQRA64と同じように考えて良さそうです。
Tone Spacing 1.736Hz、トーン間隔数を9-1=8として考えると、
占有周波数帯幅の検算は、User Guideに記載の値とピッタリ合います。


ちなみにJT65だけはちょっと違うようで、トーン間隔数を65-1=64ではなく、
65で計算しないといけないようです。
これは、The JT65 Communications Protocolの8ページあたりを読めば分かります。
どうやら、パイロット信号と、最初のトーンとの間隔がTone spacingの2倍になっていると思われます。


結果的に、以下の内容としました。

◆MSK144装置◆
方式     :副搬送波 OQPSK
通信速度   :2000ボー
副搬送波周波数:1500Hz
周波数偏移幅 :±500Hz
符号構成   :WSJT, MSK144
電波型式   :F1D
※送信は28MHz帯以上の周波数帯に限る

◆QRA64装置◆
方式     :副搬送波 64FSK
通信速度   :1.736ボー
副搬送波周波数:1000Hz
周波数偏移幅 :+109.38Hz/+218.75Hz/+437.5Hz/+875Hz/+1750Hz
符号構成   :WSJT, QRA64A/QRA64B/QRA64C/QRA64D/QRA64E
電波型式   :F1D

◆JT9装置◆
方式     :副搬送波 9FSK
通信速度   :1.736ボー
副搬送波周波数:1000Hz
周波数偏移幅 :+13.89Hz/+27.78Hz/+55.56Hz/+111.11Hz/+222.22Hz/+444.44Hz/+888.89Hz/+1777.78Hz
符号構成   :WSJT, JT9A/JT9B/JT9C/JT9D/JT9E/JT9F/JT9G/JT9H
電波型式   :F1D

電子申請は前回のファイルを保存していたものがありましたので、あっという間に作成することができました。
正確に言うと、今回は変更「届」になります。

おことわり
以上は、あくまでも私見です。
この内容で、免許されることを保証するものではありませんので、あしからずご了承下さい。

2017年1月 3日 (火)

QSOパーティー 2017 (2日目)

今日は朝から、昨日の続きで144MHzのCWでQSOをしました。

CWに出ている局が少なく、中々QSO数が進みません。
日中のお出かけを挟んで、午前中と夕方で9QSOしました。
合間を見てJT65でCQを出したりしてみたのですが、全くQSOはできずに終わってしまいました。
夕方にSSBで2QSOしました。

今日は、コンテストでいつもお世話になっているJI3OQO局やJR4CZM/3局とQSOできました。
CZMさんは珍しくSSBで出ておられましたので、急いでコールさせていただきました。
各局と年始のご挨拶ができて、良かったです。

夜にはアンテナを430MHzに切り替え、JT65を試してみましたが、やっぱりQSOできませんでした。
せっかくアンテナを準備したのですが、結局430MHzでは全くQSOできませんでした。

今日の結果は、
  144MHz:11 (CW:9, SSB:2)
でした。

明日で正月休みが終わってしまいます。

2017年1月 2日 (月)

QSOパーティー 2017 (1日目)

今日は朝9時過ぎからワッチし始めました。
例年なら1200MHzのFMからスタートするのですが、今年は50MHz JT65から始めました。

50MHzのJT65も結構賑わっています。
しばらくワッチしてQSOの様子を窺ったところで、呼びに回りました。
JT9を含め、50MHzでは7QSOでした。

アンテナを144MHzに変え、JT65でCQを出すも全く応答がありません。
SSBはかなり賑わっていますが、何か出る気がしませんでした。

昼過ぎから出かけ、帰宅したのが夜9時を過ぎてしまいました。
再び144MHzのJT65でCQを出すも、やはり全く応答無くQSOができません。
そこでCWに移り、5QSOしました。

今日のQSO数は、
  50MHz:7 (JT65:6, JT9:1)
 144MHz:5 (CW)
  Total:12
でした。
明日もオンエアしようと思っていますが、どのバンド・モードに出るかは迷っています。

2017年1月 1日 (日)

TS-2000SXの周波数安定性

今日TS-2000SXでJT65のQSOをしていたとき、QRHが気になりました。

電源ON直後の周波数変動は仕方ないとして、充分にエージングしてから
送信しているにも関わらず、どうもQRHを起こしているようです。
WSJT-Xのモニタを見ていると、常時入感しているビート波のウォーターフォールが
JT65を送信する度に少しずつ(5~10Hz程度)ずれていきます。

部屋の暖房をつけていなかったので、長時間エージングしていても、
受信状態では充分に温度が上がらないようです。
ただ、TS-2000SXは±0.5ppmTCXOを標準装備とのことですが、
144MHzの±0.5ppmは±72Hzなので、こんなもんでしょうかね。


同様にTCXOを実装しているTS-590Sでは、同じような環境でも
QRHが気になったことはありません。

430MHzや1200MHzでJT65などを送信するときは、特に冬場は
注意した方が良さそうです。

部屋を暖かくしておいたら良いというだけかもしれませんが...

2017/1/1のQSO

年が明けて、2017年になりました。
昨年は、自分に対して大きな影響のある出来事が色々とあり、大変でした。
今年は平穏無事に過ごしたいものです。

ところで今年は年明け早々QSOを楽しみました。
お昼頃までは50MHz、夜は144MHz、それぞれJT65でQSOをしました。
本日は以下の5QSOです。

50MHz JT65A(3QSO):
JA5FFJ, JA3OKC, JM1SZY

144MHz JT65A(2QSO):
JO3TAP, JP3EXR

QSOいただいた各局、ありがとうございました。

明日、明後日はQSOパーティーに出ようと思っています。
今年はデジタルモードが中心になるかな。

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