今回のデジタルモード追加申請には含めませんでしたが、1.9MHzでのF1Bも考えてみたいと思っています。
5年ほど前、TSS経由で1.9MHzのF1Bを含む変更申請をしたとき、TSSより保証不可との連絡をもらい、
1.9MHzのF1Bのみ諦めた経緯があります。
当時は、1.9MHzでは占有周波数帯幅100Hz以下と決められており、TSSより電話越しで170Hzシフトの
45ボーだと帯域が***Hzでオーバーするので、免許されませんと言われました。計算式らしいことを
言われたと思いますが、書き留めてませんでした。
ネットで調べてみると、1.9MHzで使用可能な占有周波数帯幅が、2015年1月5日より100Hzから
200Hzに拡幅(緩和)されたようで、既に1.9MHzでF1Bの免許を受けている方もおられるようです。
そもそも、RTTYの占有周波数帯幅は、どれくらいなんでしょうか。
ネットで調べてみても色んな意見があり、よく分かりません。
⇒後で調べて分かったことはこちら
FM信号の帯域幅は、カーソン則というのがあって、Bw=2*(ΔF+fm)で近似されるようです。
(ΔF:最大周波数偏移、fm:信号波の最大周波数)
RTTYの場合、最大周波数偏移ΔFはシフト幅170Hzの半分で85Hzとなります。
一方、変調する信号波の方を考えると、45bpsで1,0,1,0,...を繰り返す場合(実際このような符号は無いと
思いますが)、すなわち22.5Hzが最大周波数fmになると考えられます。ちょっと怪しいですが...
RTTYの信号は、副搬送波を22.5Hzの矩形波で最大周波数偏移85HzをもってFM変調していると考えて、
カーソン則に当てはめると、帯域幅は2*(85+22.5)=215Hzとなります。
計算上これでも200Hzより帯域幅は広いのですが、信号波としている22.5Hzが矩形波であることを
考えると、(奇数次の)高調波を多く含んでいるので、もっと帯域幅は広がってしまうと容易に想像がつきます。
ただ明確に、数式等で帯域幅がxxHzと解説されたものを見たことがありません。
であれば実測してみようと、手持ちのファンクションジェネレータとスペアナで試してみましたが、
スペアナのRBWが1kHzまでなので、細かく測定できませんでした。
Excelを使ってシミュレーションすることもできそうですが、フーリエ解析として4096個のデータまで
しか扱えないようなので、細かく計算できません。
そこで、WaveGeneとWaveSpectraというフリーソフトを使ったシミュレーションをしてみました。
(素晴らしいソフトを提供されている開発者の方に感謝です)
まず、WaveGeneでRTTYの擬似信号を発生させます。

これをwavファイルに書き出し、WaveSpectraで読み込みます。
そして、FFT解析させると、

横軸を拡大して、副搬送波近傍を見ると、

わかりにくいですが、ピークレベルから20dB落ちまでの周波数範囲を見ると、
だいたい2000〜2400Hzの400Hz弱と読み取れます。
(10dB落ちの範囲で見ると、250Hz位のように見えます)
到底、200Hzの範囲内に収まる様子では無さそうです。
(8/24 追加)
占有周波数帯幅について、認識が間違っていました。
全平均電力の99%となる周波数の範囲内なので、ピークレベルとの比較で語ってはいけないですね。
スペクトラムの面積で考えるべきで、単純に図からは読み取れないですね。
ちなみに、周波数関係は変えずに、信号波を正弦波としてFM変調を掛けてみた場合、


随分様子が変わります。
ピークレベルから20dB落ちまでの周波数範囲を見ると、だいたい2070〜2340Hzの270Hz程度と
読み取れます。カーソン則の計算と少しズレています。
(10dB落ちの範囲で見ると、カーソン則とはだいたい一致します)
MMTTYでは、シフト幅23Hzの狭帯域RTTYも対応できます。
この信号をシミュレーションしてみると、


これなら、20dB落ちの範囲でも100Hz程度に収まっており、200Hz以下という基準には合致しそうです。
ちなみに、実際の音はPSKに近い感じがしますし、スペクトラムもAM変調のような感じです。
シフト幅23Hzは、リグ側のFSKで対応できる機種は未だ無く、MMTTYなどPCソフト側で対応する
AFSK方式で送信する必要があります。
1.9MHzのF1Bは、AFSK方式の狭帯域RTTYに限定すれば、免許されると思います。
折を見て、変更申請にトライしてみようと思います。
以上の内容は誤解なども多く含まれている可能性はありますので、ご了承ください。
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