バラン製作の準備:分岐導体型バランの実験
先週製作した平衡度メータを使い、バランの実験をしてみました。
まずは、平衡−不平衡をミスマッチさせた状態でどうなるかのチェック。
平衡度メータを、リグに接続された同軸ケーブルに直接接続します。
周波数は145MHz、出力は1Wです。
写真では見にくいですが、メータが大きく右側に振れており、バランスが
崩れていることがわかります。
接続を逆にすると、当然ですがメータは左側に大きく振れます。
次に、市販のバランを通した場合について、確認です。。
手持ちのHFV-5に付属していたバランですが、144MHzまでは使えないので、
50MHzで測定することに。
若干メータが左側に振れていますが、概ね平衡に変換されているように
見られます。
さて、本題の144MHz用の分岐導体型バランでは、どうなるでしょうか。
今回分岐導体型バランは、動作実験用として、暫定的に3D2Vを使って作っています。
分岐導体の長さは、1/4λ×短縮率 0.97の約50cmとしています。
本体同軸との間隔は、約2cmです。
これも少しメータが左に振れていますが、適当に作った割には、まあまあ
動作しているのではないでしょうか。
でもこんな方法で、バランの動作がちゃんと測れているのでしょうか。
そんな不安もあったので、一応分岐導体を外しても測り直しました。
分岐導体を外すとメータは大きく振れ、やっぱり分岐導体の有無で差異が
認められます。こんなんでも、一応バランのような動作をしているのでは
ないでしょうかね。
あと、シュペルトップバラン、フロートバラン(コモンモードフィルタ2種類)
についても同じように実験してみた結果です。
シュペルトップバラン 効果なし(シュペルトップ部 26cm)
フロートバラン1 効果なし(FT240#43に3D2VをW1JR巻き15回)
フロートバラン2 多少効果あり(5D2Vにスリーブコア15個通し)
シュペルトップバランについては、機会があれば以前悩んでいた、色々な
長さで実験してみたいと思います。
最近のコメント