50MHzのノイズが増えたように感じる件で、少し心当たりがあるので調べてみました。
実は6m & Downコンテストの直前に、アローラインの給電部にフロートバランを
入れることを試していました。
下の写真は、アローラインの支柱と、今回作ったフロートバランです。
大型のフェライトビーズ(クランプコアのプラケースが無いようなもの)に5D2Vの同軸を
通したもので、自己融着テープを巻いて固定しています。
このフロートバランは、アローラインの支柱にスッポリ収まります。
実は、このフロートバランが悪さをしていたようです。

アローラインアンテナは不平衡型なので、バランは本来必要ないはずです。
しかし、「トロイダルコア活用百科」には、接地型アンテナにフロートバランを
入れることにより、接地抵抗の影響を軽減し、ノイズ低減の効果が期待できる
との記載があります。今回これに手習って試してみたのでした。
実際は逆効果で、フロートバランを入れずに直接給電部に同軸ケーブルを接続
すると、ノイズが減りました。
フロートバラン有りでは、ノイズがS=3ほど振っていましたが、直接給電では
ノイズは残るもののメータが振らない程度まで軽減しました。
さらに、リグの出力端子直後にコモンモードフィルタを入れると、さらに
ノイズは減りました。
50.010MHzのJA2IGYのビーコンで聞き比べてみると、S/Nの改善が
よく解りました。JA2IGYの信号強度は変わらず、ノイズだけが減っています。
今回のフロートバランをリグの直後に入れてみましたが、コモンモードフィルタと
ほぼ同等の効果が得られていることも確認できました。
でもこのノイズの改善って、アンテナ動作、接地のコモンモードループ、ノイズの
関連性が釈然としないので、精神衛生上はあまりよろしくないです。
まあいずれにせよ、6m & Downコンテストでは随分損をしてしまったことが
判明しました。ド素人ならではの、失敗ですね。
アローラインの給電部は、直接給電に戻すことにします。
それをベースに、もう少し手を加えてみたいと思っています。
ちなみに、いつも使っている自作のコモンモードフィルタは、FT-240#43の
フェライトコアに、3D2Vを15回W1JR巻きしたものです。
塩ビパイプのケースに収め、MPコネクタ、MJコネクタを付けています。

今回失敗したフロートバランは、ケーシングしてコモンモードフィルタとして
働いてもらいます。
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