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カテゴリー「無線(工作)」の41件の記事

2017年10月29日 (日)

144MHz帯用 プリアンプの検討 (5)

144MHzプリアンプの試作品①は残念ながら失敗におわりましたので、
FCZコイル(相当品) 7mm角 を用いて試作品②を再設計しました。
このコイルは千石電商で入手したもので、AMZコイルと似ていますが別物のようです。
インダクタンスは、約180nHのようです。

入力共振回路のインダクタンスは180nH前後ですので、そのままコイルを置き換えるだけにしました。

出力側のバンドパスフィルタのコイルは、前回設計値とインダクタンスが大きく異なりますので、
今回はこの部分を再設計します。
回路としては寺子屋シリーズキットのプリアンプと似たような構成になるので、
これを参考にさせてもらいます。

バンドパスフィルタのインピーダンスを上げるため、出力信号は二段目のコイルの二次側から
取るようにしました。
コイルの巻き数比から換算すると、バンドパスフィルタのインピーダンスは800Ωとなります。
バンドパスフィルタの定数を計算してみると、Qをかなり下げないとだめでした。
求まった定数でシミュレーションしてみると、こんな感じになりました。

20171029_0002


GaAs FETの寄生容量や浮遊容量を考慮し、入手可能なコンデンサの値に変更して再設計した結果、
このような回路にしました。
電源電圧は 6V に変更しました。

20171029_0003

上記の回路図は、色々と実験した結果後の定数で記載しています。


寺子屋シリーズキットも参考にしながら、EAGLE でプリント基板を設計しました。

20171029_0004


組み上がった試作品②の基板はこんな感じです。

20171029_0005

20171029_0006

入出力部分は、SMAコネクタとしました。
RF部分のパスコンと出力のアッテネータ回路は、余計なインダクタンス分の影響を排除する目的で、
チップ部品を使いました。
ソース抵抗の62Ωも、チップ抵抗の方が良かったかと思います。
3216サイズの1000pFがすぐに入手できなかったので、今回は820pFとしています。


SMAコネクタとN型コネクタを繋ぐケーブルも作りました。

20171029_0007


ゲイン特性は、トラジェネ付きスペアナで測定しました。
調整はコイルのコアを回すだけです。
入力のLC共振回路は一段だけなので、コアを回すとそれに応じてピークとなる周波数が
素直に変化してくれます。
しかし、出力のバンドパスフィルタは二段の共振回路なので、調整が分かりにくいです。

バンドパスフィルタのシミュレーションの結果から、144MHz付近ではフラットな周波数特性
になると予想されます。
入力共振回路のコアを回したときに、ピーク値の変化が144MHz付近で最大かつフラットと
なるように、出力回路の二つのコアを調整しました。イマイチな調整方法かもしれませんが。


調整後の測定結果はこんな感じです。

20171029_0008

20171029_0009


トラジェネのレベルは-40dBmなので、ゲインは19dB強です。
出力に3.6dBのアッテネータを入れていますので、アンプ本体のゲインとしては約23dBあり、
まあまあなのかなと思います。
ただし、NFがいくらなのかは分かりません。

調整の仕方によっては、144MHz付近でもっとゲインが上がりますが、恐らく発振しているか
もしくは発振寸前の不安定な状態なのではないかと思います。


リグ (TS-2000) にも繋いで聞いてみました。
ちゃんとしたアンテナが準備できなかったので、2X209のラジエータ (単体) を使いました。
2X209のラジエータは、室内で手持ちの状態です。

TS-2000 の "PRE" と比較してみましたが、ゲイン、S/N とも今回作製のプリアンプの方が
少し良好な感じがしました。
Sメータも振らず弱く入感している信号が、浮き上がって聞こえてきます。
ただし定量的な測定をしたわけではなく、聴感上での比較です。


2X209のラジエータを色々動かしたりしていると、Sメータが触れるぐらいにノイズレベルが
大きく上昇することがありました。
入感している信号は、ザーッというホワイトノイズ音に埋もれてしまいます。
プリアンプの試作品②、TS-2000 の "PRE" とも同じ傾向です。
ただ、Sメータの変化で比較すると、TS-2000 の "PRE" の方が、同じ条件でもノイズ上昇変化が
大きかったです。

恐らくアンテナのインピーダンスが変化し、その結果GaAs FETに入力されるインピーダンスが
最適NF条件から大きく外れることによるものと思われます。
送信だけで無く、受信としても、アンテナのインピーダンスマッチングが重要であることを体感できました。


プリアンプの試作品②は取り敢えずこれで良しとし、これからは切り替え回路を追加して
ケースに組み込んでいくことにします。

2017年10月28日 (土)

144MHz帯用 プリアンプの検討 (4)

しばらく時間が空いてしまいましたが、その間にプリアンプを試作して動かしてみたりしていました。
プリアンプのGaAs MESFETは、取り敢えず3SK241で試してみました。

20171029_0001

一応プリント基板を作りましたが、コイルがGNDパターンや他の部品などと影響しないようにと、
少しスカスカな配置にしています。
また、仮組立てのつもりだったので、抵抗やコンデンサのリード線は少々長めのまま半田付けしています。


まず最初に、バイアス電圧などのDC電圧からチェックしました。
ゲート2の電圧は約1.8VでOKでしたが、ソース電圧はソース抵抗82Ωに対し約0.65Vであり、
よってドレイン電流は約8mAと設計値より低い値でした。
今回使用した3SK241は、おそらくIDSSの低い個体だったと思われます。

そこでソース抵抗は62Ωに変更し、ドレイン電流を10mA強に修正しました。
それに合わせて、ゲート2の電圧も約1.65Vに変更しました。


次に、トラッキングジェネレータ付きのスペアナでプリアンプの周波数特性を見てみましたが、
写真を撮るのも恥ずかしいぐらいボロボロの特性でした。
無入力にすると80MHzぐらいで発振していますし、トリマーコンデンサを調整してみても、
144MHz付近でゲインのピークが見つかりません。

コンデンサの定数を変えたり色々と試してみましたが、全く上手くいきません。
原因はいくつか考えられますが、一番はコイルのインダクタンスが全く合っていないことだと思われます。
本来ならトロイダルコアのAL値と巻き数でインダクタンスが求まるはずですが、
アンテナアナライザでインダクタンスを測ってみると、かなり高めに仕上がっているようでした。

144MHzのFCZコイル(相当品)も入手していたので、試しに入力回路のコイルをこれに換えてみると
設計に近い特性になりそうな感じでした。

あとは、部品のリード線が長いことや、基板の部品配置も良くないように思われますので、
これらの見直しが必要です。

プリアンプの試作品①は失敗に終わりました。
というわけで、FCZコイル(相当品)を用いて、試作品②へ設計変更することにしました。
続きは、144MHz帯用 プリアンプの検討 (5) で。
トロイダルコアを用いたコイルのインダクタンスが合わないことは、今後の課題です。

2017年10月 1日 (日)

144MHz帯用 プリアンプの検討 (3)

GaAs FET の最適な入力インピーダンスを色々調べてみましたが、
取りあえず 3000Ω で設計してみることにしました。
参考にさせていただいた資料は、WA5VJB 局が書かれた
GaAs FET Pre Amp Cookbook #3 です。

ということで、50 Ω → 3000 Ω にインピーダンス変換する入力回路を、
L マッチ + LC 並列共振回路で構成して設計してみました。

出力回路と同じように、Excel で計算して値を求め、Qucs でシミュレーションしてみました。

20171001_0001

若干インピーダンスにズレがあるように見えますが、誤差の範囲でしょう。


次に、実際入手可能な部品の定数に置き換えていきます。
インダクタは出力回路と同じく、トロイダルコアを用いた固定インダクタンスのコイルとします。

入力部分に、過大入力保護用のダイオード (1SS272) を追加する予定です。
この分の寄生容量 (Typ 0.9pF × 2個) も組み込んでおきます。

20171001_0002

周波数特性です。

20171001_0003

スミスチャートです。

20171001_0004

若干のズレはありますが、問題ないと思います。
取りあえず、まずこれらの定数から実験を始めてみようと思います。


ということで、昨日ですが日本橋で部品を買ってきました。
ですが、家に戻って一部抵抗を買い忘れたことに気付きました。残念!!

2017年9月24日 (日)

144MHz帯用 プリアンプの検討 (2)

前回バイアス点を決めましたが、3SK241 のデータシートと睨めっこをしながら再考し、
ID = 12 mA, Vgs1 = 0.85 V に変えることにしました。
そのときの最大振幅が取れる交流負荷線から、負荷インピーダンスは 417 Ω ぐらいになります。


この負荷インピーダンスをもとに、出力回路の設計をしてみました。
構成は、2ポールのバンドパスフィルタと L マッチの組み合わせで考えます。
トロイダル・コア活用百科を参考にしながら、Excel で各定数を計算しました。

まず最初に、2ポールのバンドパスフィルタの設計から。
入出力のインピーダンスを 417 Ω 、中心周波数を 145 MHz 付近、
フィルタの Q を約 10 として、Excel で計算。
その計算結果を Qucs でシミュレーションしてみると、

20170924_0001

まあ当たり前でしょうが、設計どおりの結果です。


次に、インピーダンス変換 ( 417 Ω → 50 Ω ) の L マッチを追加します。
また Excel で計算させ、結果をシミュレーションしてみると、

20170924_0002

ちょっとした計算誤差なのか、144 MHz 付近で僅かにリアクタンス分が残りますが、
まず問題ないと思われます。


この結果をもとに、実際入手可能な部品の定数に置き換えていきます。
キャパシタはトリマーコンデンサを使えば良さそうですが、インダクタはどうするか悩みます。
コアが回せる FCZ コイルのようなものか、またはトロイダルコアを用いた固定のコイルか。
今回は、トロイダルコアを用いた固定インダクタンスのコイルを使ってみることにします。


トロイダルコアは、カーボニル鉄系の #12 材が良さそうです。
T-50 #12、T-37 #12、T-25 #12 あたりが入手容易なので、これらで考えることにします。
得られるインダクタンスが巻き数の二乗に比例するので、中々所望の値を得ることができません。


取りあえず所望の値に一番近くなるように設計し直すと、負荷インピーダンスが
約 320 Ω となってしまいました。

20170924_0003

周波数特性は、あまり変わりません。

20170924_0004

スミスチャートです。

20170924_0005


負荷インピーダンスが約 320 Ω に変わったので、バイアス点も少し見直した方が
よいのかと思いました。

Id は 最良 NF から決めているので、Vgs1 やVgs2 はそのまま変わらずです。
結局 Vds を少し下げて、6 V 程度とすることにします。
バイアス回路だけ考えると、こんな感じになりました。

20170924_0006

実際は、FET のバラツキがあると思いますので、組み立て後に Id が約 12 mA となるように、
ソース抵抗を調整する必要があると思っています。


入力回路については、まだ悩んでいます。
回路的には、L マッチ+ LC 並列共振回路にするつもりです。
ただ、ノイズマッチングを取る必要があるようですが、
どの程度のインピーダンスでドライブすれば良いのかが分かりません。

取りあえず、他の製作例を参考に一回作ってみて、後はカットアンドトライ
ということになると思います。
電子工作は、失敗してなんぼだと思いますので...
来週以降、ぼつぼつ部品集めに掛かりたいと思っています。

2017年9月19日 (火)

144MHz帯用 プリアンプの検討 (1)

144MHz は TS-2000 を使っていますが、前から耳の悪さを感じています。
ちょっとでも耳を良くしたいので、プリアンプを作ってみようと思い立ちました。

自宅 (アパマン) での使用を想定しているので、アンテナ直下型ではなく、
卓上型を作る予定です。


今回、プリアンプの素子は Panasonic 製の GaAs MESFET の 3SK129 を
使ってみようと思います。
広島の松本無線で売っていましたので、通販で入手しました (10個で1,080円)。

ただ、この 3SK129 ですが、データシートがネット上でも中々見つかりません。
 Pd = 0.35 W
 Vds = 13 V
 Vgs = 3.5 V
 Id = 50 mA
ぐらいのデータしか、情報が得られませんでした。


ネットで色々調べてみたところ、同じPanasonic 製の GaAs MESFET 3SK241
(2SK241 ではない) を見つけ、ドレイン損失 Pd の違いはあるものの、
3SK129 と似通った特性ではないかと考えました。あくまでも推測ですが...。
Pd の違いは、パッケージの相違によるものと勝手に理解しました。

この 3SK241 の方は、データシートがネット上でまだ入手できます。
3SK241 のデータシートを参考にすれば、3SK129 でもある程度設計できるのでは
ないかと思います。最悪 FET を3SK241 に変更すれば動作すると思いますので、
念のためこの 3SK241 も入手することにしました (秋月の通販にて購入 5個で200円)。

後から気がついたのですが、この 3SK241 は TS-2000 のフロントエンドに
使われており、「な〜んや」という感じになりました。
ネットで見る限り、プリアンプとしての作例も少なそうなので、あまり人気の無い
石なのかもしれませんね。


プリアンプの回路は、ネットの情報やトロイダル・コア活用百科を参考に
しようとしています。
ただ、丸写しでは面白くないので、できるだけ自分でも計算をして、
検証しながら作っていきたいと考えています。


まずバイアス点の設計ですが、これは 3SK241 のデータシートを参考に
考えてみました。
VGS1 が -0.8〜-1 V ぐらいのときに利得が最も高く、NF が最も低くなります。
とりあえず、VGS1 を -1 V としてみました。そのときの Id は、約 8 mA です。

電源電圧は 8 V の作例があったので、これに手習い以下のようにしました。
 Vd = 8 V
 Vs = 1 V
 Vg1 = 0 V
 Vg2 = 2 V
これで、Vds = 7 V、Id = 8 mA ぐらいのバイアス点になるはずです。
Vgs1 = -1 V, Vgs2 = 1 V となります。
ソース抵抗は、120 Ωです。
Id を 10 mA にしたいときは、ソース抵抗を 100 Ωに変えたら良いはずです。


上記のバイアス点において、最大振幅が得られそうな交流負荷線を引くと、
負荷インピーダンスは 約 625 Ωになりました。


ここから先、この三連休悶々としました。
出力回路の設計ですが、トロイダル・コア活用百科を参考に Excel を用いて
色々と計算してみました。
ただ、その回路を検証するため、Qucs というシミュレータでシミュレーションを
してみたのですが、なかなか結果が一致しません。
どこか勘違いしているのではないかと、色々考えているうちに、あっという間に
三日間が過ぎてしまいました。

高周波回路の設計に慣れていないので、まだまだ苦労しそうです。
今日のところは、ここまでです。

2017年7月30日 (日)

ちょっとした工具を追加

欲しい工具は、考え出したらきりがありません。
無銭家ゆえ、そんなに投資はできないので、「ちょっとしたモノ」しか買えないのが残念です。
ということで、お小遣いの範囲で買える「ちょっとした工具」を買ってみました。


まず、頻繁に使うものではないですが、前から欲しかったグルーガンを買いました。

20170730_0001


ネットの評判を見て、100円ショップのグルーガンは敢えて避けました。
まだ使い方をマスターしていないので、糸引きしてしまいます。
色んな接着のほか、アンテナ工作で給電部の防水や固定などに使いたいです。


それから、プリント基板でソルダーレジストを塗布した後、ランド部分を削るために、
ダイソーで三種の工具を買ってみました。

左から、超精密ドライバー、手芸用のダイヤモンドヤスリセット、彫刻刀4本セット

20170730_0002


ときどきプリント基板を作り、ソルダーレジストを塗布しています。
ただ、コリコリと削る、ソルダーレジストを剥ぐ作業は、地道でとても退屈です。
なるべく効率良く作業したいので、色々と試してみたいです。
精密ドライバーは、本来の使い方とは異なりますが、安いので先端がボロボロになっても気になりません。
彫刻刀は切れ味が悪くても問題ないです。ただし、ケースが付いていないので、保管が面倒です。


進捗悪いですが、ボチボチと工作しています。

2017年1月27日 (金)

UVライトを購入

プリント基板の工作をしているとき、
ソルダーレジストを硬化させるのに日光照射をさせていたのですが、
天候に左右されるため、休日に天気が悪いことが続くと、
なかなか捗らないこともありました。
そのため、ソルダーレジスト硬化用に紫外線ライトBOXなどがあれば
便利だなとは思っていました。

「無駄遣いはしたくはない」とずっと迷っていたのですが、
ようやくUVライトを買ってみることにしました。

20170127_0001

このUVライトは、レジンクラフトやジェルネイルなどを楽しむ方用に売られているものです。


ソルダーレジストは、紫外線で硬化するサンハヤトのSR-222を使っています。

20170127_0002

UVライト波長の詳細が不明だったので、ソルダーレジストが硬化するか若干不安でした。
試してみたら、約15分ぐらいの照射で、だいたい硬化することが分かりました。
残念ながら、まだプリント基板の工作では用いていません。

これで、天候に左右されずにプリント基板工作が進められるので、とても助かります。

2016年10月 1日 (土)

使用予定の無い部品を買ってしまいました。

一昨日、仕事で東京に行く機会があり、帰りに少し時間ができたので、秋葉原に寄ってきました。

真っ先に秋月に向かい、店内をぶらぶら。
また2SK192Aを仕入れておこうかと思いFETの棚を見ると、残念ながら品切れです。
お一人様10個までとの札も張られています。
やはり入手難になりつつあるようです。

せっかく来たのに何も買わずに帰るのは勿体ない気がして、特に使用予定もないのですが、
2SA1015-GR 10個入り、2SC1815-GR 20個入り、3SK294 10個入りを買ってしまいました。
合計で530円也。まあ安いからええかな という感じです。

20161001_0001


3SK294は、ラジオの初段やミキサーなどに使えないかなと思い、衝動的に買ったものです。
昔中学生の時に作ったBCLラジオのリメークも、できたらしてみたいです。
当時は3SK35を使いましたが、果たして3SK294を使いこなせるか心配です。
2SC1815と2SA1015は特に何に使うわけでもありませんが、定番なのでまた何かに使えるでしょう。

秋月で買い物の後は、ラジオデパートやラジオセンターをぶらぶら散策しました。
部品屋が少なくなっているので、寂しいです。

2016年5月 1日 (日)

RTTY, PSK, SSTV用インターフェースVer.2の作製

前回作製したインターフェース基板の失敗点を踏まえ、改善版のVer.2を作ることにしました。

前回からの主な変更点は、
①アナログGNDとデジタルGNDをきっちり分けた。
②電源のパスコンなどを強化。
③12MHzの水晶発振子2個使用するのをやめ、代わりに12MHzのTCXO1個からクロックを分配することにした。
④RTTYキーイング、CWキーイング、PTT SWは、バイポーラトランジスタからMOS FETに変更し、電流を削減。


20160501_0001

USBオーディオコーデックICは、今回PCM2906CDB(前回はPCM2906DB)を使いました。RSコンポーネンツで入手しました。
スイッチングのMOS FETは、4V駆動の2SK2962を使用しています。FT232RLと2SK2962のゲートは直結していますが、
動作安定のために、100〜1kΩ程度の抵抗を入れた方が良かったと思います。


20160501_0002

基板のパターンは、EAGLEで作図しました。アナログGNDとデジタルGNDがきっちり分かれているのが
よく分かると思います。双方は一点で接続しています。
GND分けとTCXOからのクロック分配の引き回しを短くするために、前回のパターンからPCM2906CDBを
90度回転させて配置しています。


20160501_0003

左から、生基板、ソルダーレジスト処理済み基板、部品一式です。
プリント基板は、今回ガラエポ基板で作製しました。同時に2枚作製しています。
前回同様、部品実装前にソルダーレジストを塗布しています。
パターン作成からソルダーレジスト塗布まで、すべて自前の手作業です。


20160501_0004

部品実装後の基板(裏面)です。
0.65mmピッチのICハンダ付けは慣れましたが、面実装タイプの水晶発振器のハンダ付けは少し苦戦しました。
クリームハンダ+リフローなら簡単なのでしょうが、手付けだときちんとハンダ付けできたかどうか不安です。


20160501_0005

こちらは、部品実装後の基板(表面)です。
無意味とは分かっていますが、音声周りはオーディオ用パーツに拘ってみました。
無線用途だと、普通の抵抗・コンデンサを使っても全く問題ないと思います。
手前のコネクタ二つは、エレキーを接続できるように、電源とCWキーイング部分を取り出しています。


20160501_0006

動作確認のため入出力をショートし、1.5kHz正弦波を再生させたときのスペクトラムです。
主信号以外に余計な成分はありません。60Hzのハム音も無いです。GND分けの効果が顕著に表れています。


20160501_0007

フィルタの特性を確認するため、ホワイトノイズを再生してみました。
今回LPFのカットオフ周波数は、約18kHzに設定しています。


出来上がったインターフェース基板を早速使ってみました。
TS-590Sに接続し、18MHzのJT9で2QSOしました。
今回LPFのゲインを変更したのですが、出力側(PC→リグ)のゲインは少し落としすぎた感があるので、
後日ゲイン調整をしたいと思っています。

PTT制御、RTTYキーイング、CWキーイングも問題ありませんでした。
今後は、今回作製したVer.2を使用していきます。
何時になるか分かりませんが、旧バージョンの部品を使って、Ver.2の二台目に作り替えても良いかと思っています。


5/6追記
LPFのゲインを見直しました。
結果的には、送信信号経路(PC→リグ)も受信信号経路(リグ→PC)も同じゲイン(-14dB)、同じ定数としました。
Ver.2の基板を設計する際、前もって信号レベルを測定しておいたのですが、レベル配分をちょっと勘違い
していました。今回のゲイン見直しでは、S/N比を極力落とさないようにするために、リグとインターフェースを
接続するケーブルを通っている信号のレベルが、できるだけ大きくなるように考えました。

送信は、USB Audio CodecのVolをWindowsで最大(100)に設定し、リグのACC2入力レベルを1か2にしています。
あとは、WSJT-Xの「Pwr」で送信出力の微調整をしています。

受信は、リグのACC2出力レベルを最大(9)にして、USB Audio Codecのライン入力レベルをWindowsで5〜10程度に
設定しています。
あとは、WSJT-Xの受信レベル調整で微調整をしています。

最後に、インターフェース基板をどのようにケースへ収めようか悩みましたが、結局3mm厚のアクリル板を
基板の上下に取り付けただけの、シンプルな形にとどめました。

20160506_0001

左がUSBケーブル、右がTS-590やTS-2000のACC2端子に接続するケーブルとCW用キーイングケーブルです。
実際にはこれに、リグコントロール用のRS232Cケーブルを接続して運用しています。


まだまだ改善の余地はありそうですが、取りあえずこれでRTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製は終了です。


関連記事
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その12)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その11)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その10)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その9)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その8)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その7)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その6)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その5)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その4)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その3)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その2)
RTTY, PSK, SSTV用インターフェースの作製(その1)

2016年4月28日 (木)

入手が難しくなりつつある?2SK192

今日仕事で東京に行く機会があったので、帰りに秋葉原へ立ち寄ってきました。
閉店間際の秋月に飛び込み、2SK192A-Yランク(5個入り)などを買いました。
何に使うかは、また別の機会に。

20160429_0001

この2SK192は、いつでも買えると思っていましたが、日本橋では現在売ってなさそうです。
秋月やサトー電気では1個40円で売られており、まだまだ買えそうです。
それでも、Webで見ていると、徐々に値段が上がっているようなお店もありそうです。
1個40円ぐらいならまだ汎用的なFETとしても使おうと思えますが、これが100円とか200円とかになると、
昔の2SC372のような感覚では使いにくくなりますね。


さらに、2SK241はもっと入手しづらくなっています。
2年ほど前、秋月の通販で何かを買ったときに、ついでに2SK241-Yランクを10個買っていました。
このときは1個40円です。

20160429_0002

秋月ではもう売っていませんし、サトー電気では現在1個200円のようで5倍の値段もします。
ネットで探しても、売っている店では軒並み高額です。
もう特別なFETになりつつありますね。

時代の流れで仕方ないのでしょうが、かつてのお馴染みデバイスがどんどんディスコンされていくのは残念です。

それにしても、秋月の閉店時間が18:30なのは非常に早く感じます。
共立やデジットは、20:00まで営業していますので。

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