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カテゴリー「無線(PCソフト)」の17件の記事

2019年5月 4日 (土)

WSJT-X 2.1.0 の FT4 とはどんなものか

しばらく無線活動から遠ざかっていたら、知らないうちに WSJT-X も Ver 2.1.0 まで進んで、
FT4 という新しいプロトコルの通信信号が登場しているようですね。

コンテストモード専用に通信時間を短くした通信信号のようで、その仕様は、
・4FSK 方式
・通信速度は 23.4 baud
・1 回あたりの送信時間は 4.48 
・占有周波数帯幅は 90 Hz
とのことです。
このあたりは、WSJT-X のホームページからも参照できますし、ネット上で各局が既に紹介されておられます。

 

では、実際はどんな信号か気になるので、まずは音声で聞いてみました。
FT8 などに比べ通信速度が早いので、RTTY に近い感じと思っていましたが、意外に FT8 ぽい音のような感じがしました。

また、Wave Spectra を使って、信号の周波数構成も見てみました。

20190504_0001

確かに 4FSK となっており、Tone Spacing は 23.4 Hz のようです。
したがって、最大周波数偏移は +23.4 × 3 = +70.2 Hz になると思います。
実際にカーソルを当ててみても、そのような結果になるので間違いは無さそうです。

最大周波数偏移が 70.2 Hz で通信速度が23.4 Hz であれば、
単純に占有周波数帯幅を FSK の近似式で求めると 110 Hz 程度になりますが、
それでも 90 Hz で収まっているのは、ガウシアンフィルタにより帯域制限されている
効果
なのだと思われます。

諸元にいつも記載している最大周波数偏移よりも、むしろ占有周波数帯の方が重要で、
基準周波数 (上図の場合は 1,500 Hz) に対して、上下にどれくらい信号が広がっているのかを、
自身で認識 (確認) しておくことが大切なのではないかと思います。
オフバンドにならないようにするための、基準周波数の範囲を知っておくためです。

 

符号構成のところを見てみると、誤り訂正符号は LDPC (174, 91) とのことで、
情報のペイロード 77 bit、CRC が 14 bit だと思われ、これは FT8 と変わりません。

一方、送信時間が 4.48 秒、通信速度が 23.4 baud なので、
総データ長は 4.48 × 23.4 ≒ 105 bit になります。
LDPC で変換されたデータ 174 bit を 4FSK (2^2 トーン) で送ると、174 ÷ 2 = 87 bit。
残りの部分 18 bit (=105 bit - 87 bit) が同期信号などになるのだと思いますが、
FT8 ではこの部分が 7 bit × 3 = 21 bit だったので、同期信号を縮めて 6 bit × 3 にしたか、
または 9 bit × 2 にしたかの変更が加えられていると思われます (恐らく前者ではないか)。
同期信号が短い分、より送信時刻の正確性が求められているのでしょうね。

 

いずれにせよ、今のところデジタルモードのコンテストにはあまり興味が無いので、
急いで使ってみたいという気はありません。

2018年9月26日 (水)

早くも WSJT-X 2.0.0-rc2 がリリースされている

rc1で大きなバグが見つかったのか、早速タイトルのとおりWSJT-X 2.0.0-rc2がリリースされています。
https://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjtx.html

元々、
 rc1 : 9/17
 rc2 : 10/15
 rc3 : 11/12
 GA : 12/10
の予定だったのが、9/25 に rc2 がリリースされてました。
以降は rc3、rc4 と繰り下げになるものと思われます。

rc1 で既知のバグは修正されたものと思いますが、急いで rc2 を出さなければいけないほど
致命的なバグかあったのかどうかの詳細は分かりません。

2018年9月23日 (日)

WSJT-X 2.0 の新しい FT8 (77 bit メッセージ) の諸元は?

■■■ 2018/11/18 追記 ■■■
WSJT-X 2.0 でプロトコルが変わった新しい 77 bit メッセージの FT8 は、
従来の 75 bit メッセージの FT8 と比較して、通信速度、周波数偏移、デュレーションは変わらず、
メッセージ長と CRC が増えた分は、エラー補正を LDPC (174, 87) → LDPC (174, 91) とすることで
吸収しているであろういうことが分かりました。

__________________________________________________

WSJT-X 2.0-rc1 で、従来の FT8 とは異なるプロトコルの新しい FT8 が追加されました。
残念ながら、新しい FT8 は従来のものと互換が無く、互いに通信することができません。
rc3以降は、従来の FT8 の機能は廃止となりますので、先々は新しい FT8 が主流になるものと思われます。


通信データのプロトコルが変更になっているとのことで、総通に提出している附属装置の諸元
(デジタルモードの信号の仕様) も変更する必要が出てくる可能性が考えられます。


WSJT-X 2.0-rc1 に関する情報は、WSJT-X のホームページに、
New Features in WSJT-X 2.0 Quick-Start Guide to WSJT-X 2.0
などの情報が掲載されていますが、プロトコルの変更内容の記載はあるものの、
最終的なデータ信号の仕様についての記載が無く、諸元として書くための情報が簡単に得られません。
であれば、ある程度計算の上で推測するしかありません。


※以下はあくまでも私見であり、内容が正しいこととは限りません (間違いの可能性大です)。
 また、この内容などを使用されたことにより発生した損害等について、その責任を負いかねますので
 ご了承願います。

新しい FT8 では、情報のペイロードが 77 bit、CRCが 14 bit となっています。
(従来の FT8 は、それぞれ 75 bit、12 bit です)
すなわち、1回の通信で送信するデータの量が増えています。
ということは、
 ①通信速度 (ボーレート) が早くなる
 ②通信時間 (デュレーション) が長くなる
 ③データを圧縮する
のいずれか、もしくはそれらの組み合わせという変更が加えられている可能性が考えられます。

①の通信速度ですが、従来の FT8 は 6.25 ボーで、トーン間隔と同じ値となっています。
実際に従来および新しい FT8 の信号を、Wavespectra で見てみました。
上が従来の FT8 (2018年3月11日の記事のデータ)、下が新しい FT8 です。

20180923_0001

20180923_0002

新しい FT8 は上手くピーク波形が取れませんでしたが、Tone 1 と Tone 8、そして Tone 5 あたりをみると、
従来の FT8 と周波数の位置が変わっていませんので、恐らくトーン間隔は同じだと思われます。
また、周波数帯域もほとんど同じのように見えますので、ボーレートも変わらず 6.25 ボー ではないかと思われます。
すなわち、①の通信速度は新旧で変わっていないのではないかと思います。
ここまでは、想定どおりでした。


次に②のデュレーションですが、WSJT-X の Fast Graph で比較してみました。
上が従来の FT8 で、下が新しい FT8 です。

20180923_0003

20180923_0004

デュレーションも、新旧で変わっていないように思われます。

最初は②のデュレーションが変わったものと考えていましたが、見事に予想が外れてしまいました。
以下、最初に考えていた内容です。

情報のペイロードが 77 bit、CRCが 14 bit なので、データ長は 77 + 14 = 91 bit となります。
これにエラー補正の処理を加わるはずですが、それは LDPC (182, 91) になるのではないかと
考えていました。
仮にそうだとすると、182 bit のデータを 8トーン (2^3) で送るので、データの長さは 182 / 3 = 61 bit
(小数点切り上げ) となり、あとはデータの最初、中間、最後に 7 bit ずつの同期信号が挿入されて、
総データ長は 61 + 7 * 3 = 82 bit になるはずです。

82 bit のデータを6.25ボーで送信すると、デュレーションは13.12秒となります。
しかし実際は、先ほどの結果から、デュレーションは 12.64秒のままのようです。


そうすると、③のデータを圧縮したのではないかと考えられます。
LDPC のエラー補正を加えたときのデータが 182 bit ではなく 174 bit であるか、
同期信号を 1 bit ずつ削って 6 bit x 3 にしたかなどが考えられますが、調べようがありません。
いずれは、User Guide に記載されるものと期待しています。


詳細が分かるまで変更申請 (届) ができないかどうかですが、恐らく諸元に記載されている
数値などに変更は無いと思われますし、符号構成も WSJT, FT8 と書いていますので、
そのまま変更無しでも問題ないのではないかと思っています。


■■■ 2018/11/18 追記 ■■■

エラー補正が LDPC (174, 91) ということで間違いなさそうです。

WSJT-X 2.0.0-rc4 のソースコードをダウンロードし、中を見てみました。
ソフトウェアの部分はよく分かりませんが、FT8 というフォルダの中に、
LDPC (174, 91) というキーワードの名前が入ったファイルを見つけました。

20181118_0001

これでスッキリしました。

2018年9月18日 (火)

WSJT-X 2.0-rc1 がリリース !!

iOS12のリリースの陰に隠れて、ではないかもしれませんが、今朝方 WSJT-X 2.0-rc1 が
リリースされているのを確認しました。
 WSJT-Xのホームページを参照

変更点が、以下リンク先に記載されています。まだ詳しく読めていません。
 New Features in WSJT-X 2.0
また、クイックスタートガイドも掲載されています。
 Quick-Start Guide to WSJT-X 2.0


事前に発表があったとおり、FT8 と MSK144 のプロトコルが新しくなっています。
FT8 に関しては、「FT8+」 という呼び方はしておらず、77-bit messages として区別しているようです。


まだインストールもできておらず、使用してもいないので、追々マニュアルを眺めながら
いじっていきたいと思います。

2018年9月 9日 (日)

WSJT-X 2.0-rc1 がもうすぐリリース?

1ヶ月以上前には既に情報が出ていたようですが、WSJT-X 2.0 の開発中が進んでおり、
9月中旬には rc1 がリリースされる予定になっているようです。
 http://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjt-x_v2.0.txt
 和訳資料はこちら


それによると、FT8 と MSK144 のプロトコルに変更が加えられるようです。
間違い FT8 は FT8+ となり、現行の FT8 とは上位互換があるとのことです。互換性はありません
一方、新しい MSK144 は現行のものと互換性が無く、WSJT-X 2.0 の正式版リリース
(11月ぐらい?) と同時に現行の MSK144 は廃止になるようです。


それらの詳細な諸元が分からないので、電波を出すに当たり変更申請 (届け) を出す必要が
あるのかどうかが不明です。
新しいモードが出る度に、いちいち変更するのも面倒なので、今回包括的な内容で申請できないか
試してみようと画策中です。

2018年3月21日 (水)

WSJT-X 1.9.0-rc3がリリース!!

WSJT-Xのホームページを覗いたら、WSJT-X Version 1.9.0-rc3 がリリースされていたので、
早速ダウンロードしてインストールしてみました。

リリースノートを見たら、若干のバグ修正のようです。


この週末に試してみたいと思います。

2018年2月27日 (火)

WSJT-X 1.9.0-rc2がリリース!!

タイトルのとおりですが、WSJT-X のホームページを見ていたら、
WSJT-X の Version 1.9.0-rc2 がリリースされているのを見つけました。

リリースノートを見ると、主な変更点は新たに FT8 DXpedition Mode が追加されたことのようです。
その他、細々した改良点もあるようで、性能改善に期待をしたいです。


早速ダウンロードし、インストールしてみました。

20180227_0001


起動すると、開発版である旨のアラートが出ます。
無線機に繋いでの動作確認は、週末までお預けです。

2017年9月 4日 (月)

WSJT-X 1.8.0-rc2 のQRG周波数設定

昨日インストールした WSJT-X 1.8.0-rc2 ですが、初期状態での QRG 周波数が
空白となっており、困っていました。

そこへ、7L4IOUさんからコメントをいただき、QRG 周波数をデフォルト状態に戻す
方法をご教示いただきました。

Setting ウインドウで、Frequencies のタブを選択。
Working Frequencies 欄の空白部分でマウスを右クリックすると
メニューが表れます。そこで、一番下の「Reset」を選びます。

20170904_0001


そうすると、無事にデフォルトの設定に復帰しました。

20170904_0002


7L4IOUさん、貴重な情報ありがとうございました。


ネットを調べていたら、別の方法も見つけました。
例えば WSJT-X 1.8.0-rc1 でも良いのですが、
QRG 周波数の設定が所望の状態で、Setting ウインドウを出し、
Frequencies のタブを選択。

Working Frequeincies 欄で Ctrl A を押して全ての周波数を選択し、
マウスを右クリックしてメニューを出します。
そこで、下から三番目の「Save as...」を選びます。

20170904_0003


そうすると、保存のダイアログが出てくるので、適当な名前を付けて保存します。

20170904_0004


デフォルトのディレクトリは、
¥User¥AppData¥Local¥WSJT-X
という初期設定フォルダだとおもいますが、そこに「.qrg」というファイルが保存されます。

保存のダイアログで 「保存(S)」 ボタンを押すと、こんな画面が出てくると思います。

20170904_0005


ここで 「No」 ボタンを押して完了です。
「Yes」 ボタンを押すと、Setting ウインドウで選択した周波数しか保存されませんので
注意が必要です。


予め「.qrg」の設定ファイルを作っておくと、rc2を再インストールしても QRG 周波数が
空欄となることは無くなりました。
このファイルがあると、インストール直後でもこれを読み込んでくれるようです。
仮にインストール直後の起動時に読み込んでくれず、QRG 周波数が空欄であっても、
後で「Load...」すれば設定できます。

2017年9月 3日 (日)

WSJT-X 1.8.0-rc2をインストールしてみました

たまたまWSJT-Xのホームページを覗いたら、
WSJT-X 1.8.0-rc2が正式リリースされている
のを見つけたので、早速ダウンロードし、インストールしてみました。

rc1ではFT8のAuto Sequenceが上手く動作していなかったので、
これが改善されていることを期待してのインストールです。
まずrc1をアンインストールしてから、その後にrc2をインストール。
作業は問題なく完了しました。


WSJT-X 1.8.0-rc2ですが、Audio入力のスライダーが削除されています。

20170903_0001

元々rc1でも、このAudio入力のスライダーが利かなくなっていたので、
削除されてしまったものと思われます。


私のPCだけなのかもしれませんが、一番困ったのが、
QRGの周波数設定データが全て消えている!!ということです。

20170903_0002


何度かインストールし直してみましたが、症状は変わりません。
rc1に戻すと、ちゃんと周波数データは存在しています。

QRGの周波数設定データはどこかのフォルダに保存されているのでしょうが、
それを見つけることができなかったので、仕方なくrc1の設定を参考に
一つ一つ手作業で入力しました。
この問題は解決しました
こちらの記事に記載しています。


20170903_0003

20170903_0004


このQRG周波数の入力でもバグがあるようで、IARU Resionの設定をしても反映されず、
全て「All」になってしまいます。

私にはあまり支障がないと思われますので、そのまま「All」で設定しました。


肝心のFT8のAuto Sequenceですが、期待どおり改善されていました。
PC2台でマイク↔スピーカの音声通信をさせましたが、ちゃんと最後まで自動でQSOが進みました。
ようやく安心してQSOできそうです。


バグはまだいくつかありそうですが、FT8のAuto Sequenceがまともに使えるようになったので、
WSJT-X 1.8.0-rc2に切り替えようと思います。

2017年8月11日 (金)

FT8のAuto sequenceが上手くいかない

今日FT8の通信を試してみました。


と言ってもオンエアした訳ではなく、PC 2台を使ったマイク/スピーカーによる、
超アナログ的な音響通信の擬似QSOです。


いつもQSOに使っているメイン機 (iMac) からCQを出し、サブ機 (Macbook Pro) で応答させたところ、
メイン機からのレポート送出、サブ機からのレポート返信までは上手くいきますが、
その後はメイン機がレポート送出を繰り返すばかりです (本来なら、RRRを返すのだと思います)。
なので、サブ機からもレポート返信を繰り返し、そこから進みません。

メイン機をマニュアルでRRRを送出させてやると、サブ機からは73を送出しますが、
メイン機はRRRを繰り返すばかりで、マニュアルで73を送出しないとQSOがいつまでも完了しません。


逆にサブ機からCQを出し、メイン機でコールバックさせると、サブ機はレポートを送出します。
しかし、メイン機はコールバックを繰り返すばかりで進みません。

マニュアルでレポート返信させても、またそこから進みません。
どうやらメイン機であるiMacの方のAuto sequence動作がおかしいようです。
キャプチャー画面を撮っておけば良かった。


WSJT-X 1.8.0-rc1をダウンロードし直し、メイン機にインストールし直してみましたが、
症状は変わらずです。


同じソフトを使っているのに、なぜメイン機とサブ機で差が出るのかが、良くわかりません。
レポートなどはちゃんとデコードできていますし、ハードウェアに依存するとも思いにくいです。
メイン機の方が、スペック的には上のはずですし、そんなに負荷が掛かっていないと思います。


普段使っているメイン機の方が具合が悪いので、今後実際のQSOでどうなるか不安が残りました。


2017/9/3 追記
WSJT-X 1.8.0-rc2 が正式リリースされ、FT8 の Auto Sequence 動作は改善された
ようです。
こちらに記事を書きました。